教員紹介

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教員紹介

渡辺 文生

WATANABE Fumio

コース:人間文化コース
メールアドレス:fumio@
ホームページ:
オフィスアワー:シラバスを参照してください。
専門領域:日本語学
大学院担当:文化システム専攻 日本語意味論
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/575_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 談話の中で話し手が登場人物・登場物等の談話要素をどのような言語形式で表し,それを聞き手がどう解釈するかといった,談話と言語形式との認知的相関関係に関する研究。

論文

  • 大学院の課題解決型共通科目についての考察 ーグループワークと授業評価アンケートをもとにー,山形大学大学院社会文化創造研究科社会文化システムコース紀要,(19) 43-54,2023年09月
    単著
  • 課題解決型会話における発話の重複:母語場面と接触場面の対照,2022 CAJLE Annual Conference Proceedings, 206-215,2023年09月
    単著
  • 講義ノートの分析に基づく日本語母語話者と学習者による講義理解ストラテジーの対照研究,2021 CAJLE Annual Conference Proceedings, 222-228,2021年09月
    単著
  • 課題解決型会話の談話展開と提案の可決・否決:母語場面と第三者言語接触場面の対照,山形大学人文社会科学部研究年報,(17) 1-17,2020年03月
    単著
  • 課題解決型会話の談話展開と提案の可決・否決:母語場面と第三者言語接触場面の対照,山形大学人文社会科学部研究年報,(17) 1-17,2020年03月
    単著
  • ノートの筆記過程をもとに分析する受講者の理解ストラテジー,2019 CAJLE Annual Conference Proceedings, 341-348,2019年09月
    単著
  • ノートの筆記過程をもとに分析する講義の談話の理解,2018 CAJLE Annual Conference Proceedings, 307-316,2018年09月
    単著
  • 語りの談話における節のくりかえしとその文脈,『時間の流れと文章の組み立て』ひつじ書房, 217-237,2017年12月
    単著
  • ノートをとおして分析する日本語学習者による講義の談話の理解,2017 CAJLE Annual Conference Proceedings, 279-288,2017年09月
    単著
  • 講義の談話においてトピック・センテンス内のメタ言語表現の位置が受講者の理解に与える影響について,2016 CAJLE Annual Conference Proceedings, 286-292,2016年09月
    単著
  • 講義の談話におけるトピック・センテンスの聴解について,2015 CAJLE Annual Conference Proceedings, 358-367,2015年09月
    単著
  • 論説的な文章・談話における文末表現の使われ方について,『文章・談話研究と日本語教育の接点』くろしお出版, 179-199,2015年04月
    単著
  • 文型分析ツール開発に向けた接続助詞的形式名詞の研究 ―用例抽出ルールの設定と運用実験―,2014 CAJLE Annual Conference Proceedings, 192-199,2014年09月
    共著
  • 講義のテーマに基づく受講者インタビュー談話の分析,「大学学部留学生のための講義の談話に関する研究」論文集, 134-144,2014年03月
    単著
  • 初級日本語学習者のための「つながり」を目的とした遠隔授業の実践,日本語教育方法研究会誌,21(1) 56-57,2014年03月
    共著
  • 講義の談話の単位と展開,日本語学会2013年度秋季大会予稿集, 27-44,2013年10月
    共著
  • 日本語の語りの文章における視点の表現とその指導について,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(9) 51-58,2012年09月
    単著
  • SNSツールを用いた学習ストラテジーの有効性について −SNS上での情報のやりとりを中心に−,日本語教育方法研究会誌,19(2) 24-25,2012年09月
    共著
  • 対人関係への配慮と役割語的方言の使用,『遠い方言,近い方言』山形大学出版会, 26-39,2012年03月
    単著
  • 初級日本語学習者の自主的教室外活動を目指したポートフォリオの導入 −学習者の目標設定と自己評価の観点から−,日本語教育方法研究会誌,18(1) 56-57,2011年09月
    共著
  • 初級日本語学習者の教室外活動を支援するための教室内活動とその課題 −学習者のレベルと日本語使用の不安の観点から−,日本語教育方法研究会誌,17(1) 86-87,2010年09月
    共著
  • 語りの談話・文章における文末表現について −「のだ」と「てしまう」−,『言語学と日本語教育Ⅵ』くろしお出版, 123-140,2010年06月
    単著
  • 講義の談話の引用と参照,『講義の談話の表現と理解』くろしお出版, 169-186,2010年03月
    単著
  • 初級日本語学習者の教室外活動を支援するための教室内活動とその課題 −学習者のレベルと日本語使用の不安の観点から−,日本語教育方法研究会誌,17(1) 86-87,2010年03月
    共著
  • Clausal self-repetition and pre-nominal demonstratives in Japanese and English animation narratives,『Storytelling across Japanese Conversational Genre』John Benjamins, 147-180,2010年02月
    単著
  • 英語および日本語の語りの談話・文章における指示詞,山形大学人文学部研究年報,(6) 1-13,2009年03月
    単著
  • 初級学習者の自然会話に見られたコミュニケーション上の問題の分析,山形短期大学紀要,(8) 17-35,2008年11月
    共著
  • 初級日本語学習者の教室外活動を支援するための教室内指導 −電話による問い合わせ・依頼の場面を中心に−,日本語教育方法研究会誌,15(2) 2-3,2008年09月
    共著
  • ストーリーを語る作文における視点の表現と談話展開について,日本語教育学世界大会《第7回日本語教育国際研究大会》予稿集第2分冊, 338-341,2008年07月
    共著
  • 「依頼の電話」の開始部における初級日本語学習者の談話管理,山形短期大学教育研究,(7) 13-25,2007年11月
    共著
  • 日本語の談話におけるくりかえしとジェスチャーについて,『言語学と日本語教育Ⅴ』くろしお出版, 231-243,2007年10月
    単著
  • 個人プロジェクトワークにおける学習者の気づきを促すためのフィードバックの試み −教室外の言語活動環境を構築するために−,日本語教育方法研究会誌,14(2) 30-31,2007年09月
    共著
  • ブログの言葉遣い,日本語学,26(4) 26-33,2007年04月
    単著
  • ストーリーを語る日本語の文章における主観的表現について −母語話者と非母語話者の作文をとおして−,山形大学人文学部研究年報,(4) 67-78,2007年03月
    単著
  • 語りの談話における「話段」とその認定基準について,山形大学紀要(人文科学),16(2) 109-119,2007年02月
    単著
  • 講義という談話の基本構造,2006年度日本語教育学会秋季大会予稿集, 239-241,2006年10月
    単著
  • 学部留学生はどのように講義で理解したことを表現するのか −視覚情報と聴覚情報の融合を中心に−,日本語教育方法研究会誌,13(1) 34-35,2006年03月
    共著
  • 日本語の語りの談話における指示表現のあいまいさと分かりやすさについて,『言語学と日本語教育Ⅳ』くろしお出版, 125-136,2005年09月
    単著
  • 語りの談話を構成する出来事間の結びつきについて,The 13th Princeton Japanese Pedagogy Forum Proceedings, 85-99,2005年09月
    単著
  • 語りの談話における『は』とトピックの有生性について,言語科学会第7回年次国際大会ハンドブック, 153-156,2005年06月
    単著
  • 語りの談話における「は」の使われ方について,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(1) 3-15,2005年03月
    単著
  • 日本語母語話者と非母語話者による語りの談話における「調整」過程について,言語科学会第6回年次国際大会ハンドブック, 266-267,2004年07月
    共著
  • 日本語母語話者と非母語話者の語りの談話における指示表現と談話のまとまり,2003年度日本語教育学会秋季大会予稿集, 236-238,2003年10月
    単著
  • 山形県地域別言語調査に見る『地域共通語』 −定住外国人のための教材開発を通じて−,日本方言研究会第76回研究発表会発表原稿集, 59-66,2003年05月
    共著
  • 日本語母語話者と学習者の指示表現選択の相違について,日本語教育連絡会議論文集,(15) 27-36,2003年03月
    単著
  • ストーリーを語る談話における指示表現形式の選択と談話の構造,国語学会2002年度秋季大会予稿集, 141-148,2002年11月
    単著
  • 日本語の談話におけるゼロ形式の指示対象について,『意味と形のインターフェイス 下巻』くろしお出版, 847-857,2001年03月
    単著
  • 山形県地域別地域語教材開発に向けて(3),山形大学日本語教育論集,(4) 35-72,2001年03月
    単著
  • 山形県地域別地域語教材開発に向けて(2),山形大学日本語教育論集,(4) 17-33,2001年03月
    単著
  • 山形県地域別地域語教材開発に向けて(1),山形大学日本語教育論集,(3) 41-50,2000年03月
    共著
  • ナラティブ・ディスコースにおける節のくりかえし,山形大学日本語教育論集,(2) 53-68,1999年03月
    単著
  • 指示表現の形式と聞き手による解釈の過程,山形大学日本語教育論集,(1) 25-38,1998年03月
    単著
  • 山形市在住留学生に対する地域語教材,山形大学紀要(人文科学),14(1) 71-91,1998年01月
    共著
  • テクストにおける有縁性と配列関係,山形大学紀要(人文科学),13(3) 123-145,1996年01月
    単著
  • 接続形式「~テ」の意味に関する一考察,山形大学紀要(人文科学),13(1) 17-27,1994年01月
    単著
  • 「〜した場合」構文の意味特徴,計量国語学,18(1) 1-8,1991年06月
    単著
  • テ形接続の意味と用法,言語学論叢,(9) 79-92,1990年06月
    単著
  • 節の接続関係による要約文の特性,『文章構造と要約文の諸相』くろしお出版, 79-98,1989年10月
    単著

著書

  • 山形ことばを学ぼう,山形地域語研究会,2001年03月

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 山形学院高等学校,2019年09月
  • 教員免許状更新講習,2019年08月
  • アカデミックインターンシップ2018,2018年08月
  • アカデミックキャンプ2017,2017年08月
  • 山形県要約筆記者養成講座,2017年07月
  • 宮城県立角田高等学校,2016年10月
  • 山形県要約筆記者養成講座,2016年07月
  • 山形県立山形東高等学校「山東探求塾」,2015年11月
  • 福島県立会津学鳳高等学校,2015年10月
  • 福島県立船引高等学校,2013年11月
  • 山形県立山形南高等学校,2012年09月
  • 北海道立札幌北陵高等学校,2011年11月
  • 山形県立山形南高等学校,2011年10月
  • 新潟県立佐渡高等学校,2011年08月
  • 弘前南高等学校,2010年07月
  • 山形県立山形西高等学校,2009年12月

相談に応じられる分野

  • 日本語教師養成

インタビュー

 ― : 先生のご研究している日本語学とは主にどんな学問なのでしょうか?
渡 辺: 日本語学は、文字通りに日本語を研究する学問ですが、さまざまなアプローチの仕方があります。その中でも、私が主に研究しているのは、「談話分析」や「語用論」という分野です。それは、言葉がどのように使われているか、日本語話者は日本語をどのように使って他の人とコミュニケーションしているかについて研究する分野です。
 ― : たとえばどんなことでしょうか?
渡 辺: 私たちは、伝えようとする内容について相手がどんな前提知識を持っているかによって説明の仕方が変わりますよね。また、相手が自分とどのような関係にあるのかでも言葉の選択をします。そこにいったいどういう要因があるのか、日本人特有の言葉の運用方法のメカニズムについて研究をしています。
 ― : 日本人特有の言葉の運用方法とは具体的にどういうことでしょうか?
渡 辺: 日本人は人を何かに勧誘するとき、相手に配慮して「忙しいかもしれませんが、○○はどうですか?」といった言い方をしますが、英語圏の人を同じように「忙しいかもしれませんが、○○はどうですか?」といって誘うと、本気で誘っていないのではないかと思われてしまい、配慮したことが逆効果になることもあります。
 ― : それは難しいけれど面白い問題ですね。
渡 辺: このように、日本語と他の言語を比較する対照研究も行っています。
 ― : 言葉のデータはどうやって集めるのですか?
渡 辺: やはり実際に使われている言葉が重要なのでテープレコーダーで人の会話を録音したりビデオで撮ったりしますし、テレビドラマなどのシナリオや小説から集めることもあります。研究の対象が身近なところにあるということが日本語学の特徴です。
 ― : 先生はどうして日本語学を選んだのでしょうか?
渡 辺: もともとは外国語に興味があったのですが、外国語は日本人では細かいところの直感が働かない部分があると思い、徹底的にやろうと思ったら直感がある母語の日本語がやりやすいと思い、改めて日本語の研究の道に進んだのです。
 ― : 最後に高校生に向けて一言お願いします。
渡 辺: 日本語学は、研究対象が身近にあり、いろいろなアプローチができます。とてもおもしろい学問ですから、ぜひ人文学部に入って日本語学を勉強し、日本語を極めることをお勧めします。

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