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鈴木 亨

SUZUKI Tōru

コース:グローバル・スタディーズコース
メールアドレス:torus@
ホームページ:
オフィスアワー:月曜日16:20-17:50
専門領域:英語学
大学院担当:文化システム専攻 英語語法論
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/732_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 英語の逸脱的表現における文法制約と意味解釈のしくみ

論文

  • Think differentの言語学ー創造的逸脱表現を支える文法のしくみ,山形大学人文学部研究年報,(11) 69-86,2014年03月
    単著
  • 構文における創造性と生産性ー創造的な結果構文における非選択目的語の認可のしくみ,山形大学人文学部研究年報,(10) ,2013年03月
    単著
  • 変化事象における非選択目的語の意味解釈のしくみー世界知識と文脈情報の関与,山形大学人文学部研究年報,(9) 153-169,2012年03月
    単著
  • 複合的変化事象の意味論に向けてー状態変化と位置変化が両立するとき,山形大学人文学部研究年報,(8) 19-37,2011年03月
    単著
  • 項の共有と非顕在項の認可−心理インパクト動詞を伴う非選択目的語結果構文,山形大学人文学部研究年報,(7) 1-22,2010年03月
    単著
  • 結果構文における動詞主導型と結果句主導型−有界性から考える,山形大学人文学部研究年報,(6) 15-34,2009年03月
    単著
  • 結果構文の半生産性と創造性のありか,言語研究の現在−形式と意味のインターフェイス, 387-396,2008年03月
    単著
  • 結果構文における有界性制約を再考する,結果構文研究の新視点、(小野尚之(編)、ひつじ書房), 103-141,2007年09月
    単著
  • Boundedness and Spurious Resultatives,Explorations in English Linguistics,21 43-90,2007年03月
    単著
  • Between Conventionality and Compositionality: The Resultative Construction Deconstructed?,English Linguistics,23 213-244,2006年06月
    単著
  • Resultatives and Make-Causatives,Proceedings of the 59th Conference of the Tohoku English Literary Society, 107-115,2005年03月
    単著
  • 結果構文における推移と境界の起源,山形大学人文学部研究年報,2 1-29,2005年02月
    単著
  • Constraining Resultatives: A Significant Transition on a Unique Scale,Explorations in English Linguistics,18 39-78,2003年03月
    単著
  • 測定尺度と特異的事象の描写,Bulletin of Yamagata University (Humanities),15(2) 221-240,2003年02月
    単著
  • 英語における半指示的述語 - Some Predicates Fake Their Way into Object Positions,山形大学紀要(人文科学),15(1) 179-196,2002年04月
    単著
  • 語彙的意味における説明の機構-クオリア構造からみたWay構文,山形大学紀要(人文科学),14(3) ,14(3) 181-201,2000年02月
    単著
  • チョムスキーと生成文法の企て-言語学・科学の方法論・人間性をめぐる考察,山形大学紀要(人文科学)14(1) ,14(1) 1-34,1998年01月
    単著
  • 拡張投射理論と英語の不定詞補文の構造,山形大学紀要(人文科学)13(3) ,13(3) 275-288,1996年01月
    単著
  • 自律的言語論の可能性をめぐって-生成文法と認知意味論の「共約不可能性」を再考する,山形大学紀要(人文科学)13(3) ,13(3) 131-151,1995年01月
    単著
  • Notes on Acc-ing in Noun/Preposition Complements,英語学論考,10 81-95,1994年12月
    単著
  • 補文の形式と動詞の意味構造-BelieveとWantをめぐって,山形大学紀要(人文科学),12(3) 51-72,1992年04月
    単著
  • Some Asymmetries in English and Romance Infinitival Complementation,Proceedings of the Tokyo Linguistic Forum 1989,3 147-160,1990年04月
    単著
  • An Analysis of Small Clauses and Perception Verb Complements,English Linguistics,5 54-70,1988年04月
    単著

著書

  • 英語の主要構文,研究社出版,2002年04月
  • チョムスキー理論辞典(原口庄輔・中村捷 編:項目執筆),研究社出版,1992年04月

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 模擬講義(山形県鶴岡南高校)「Think differentの言語学ー文法と逸脱表現」,2014年09月
  • 模擬講義(宮城県富谷高校)「〈ことば〉の逸脱はどこまで許されるかーThink differentの言語学」,2013年10月
  • 山形県立谷地高校一日総合大学模擬講義 「文法はどこにある?―言語という宇宙の科学」,2010年01月

相談に応じられる分野

  • 英語・英文法・英語学習

インタビュー

 ― : 先生のご専門は英語学だそうですが、具体的にどんなことを研究しているのでしょうか?
鈴 木: 構文の意味論、特に非選択目的語が生じる構文について研究しています。
 ― : 非選択目的語とは何でしょうか?
鈴 木: 普通自動詞は目的語をとらない動詞ですが、自動詞でも「You can walk your fat off/歩けば脂肪を無くすことができる」のように目的語(your fat)をとる場合があります。また他動詞でも本来の意味から外れた目的語をとることがあります。このように動詞と直接の意味関係を持たない目的語を非選択目的語といいます。
 ― : 普通に日本で英語を習った人が、同じ意味を表すなら「You can walk and your fat will go off」と2つの文で表そうとしますよね?
鈴 木: そうですね。でも上のような非選択目的語を用いた表現は特別ではなく、十才くらいの子が読む児童書でも普通に出てきます。
 ― : 英和辞典には載っているのでしょうか?
鈴 木: 古くからある定着した表現(基本動詞に多い)は載っていますが、比較的新しい表現や使われる頻度の低い動詞の場合は必ずしも載っていません。
 ― : 他動詞にはどんな例があるのでしょうか?
鈴 木: 「He frightened the hiccups out of her/彼は彼女を驚かしてしゃっくりを止めた」という言い方があります。Frightenは普通は人を目的語にとる動詞ですが(He frightened her)、ここではhiccups(しゃっくり)を目的語にとっています。日本で英語を学んだ人には違和感があるかもしれませんが、ネイティブにはすんなり理解できる表現です。
 ― : 当り前の言い方なのですね。
鈴 木: 非選択目的語を研究する面白さは、本来固定的であるはずの言語知識が、特定の場面において話し手の創造性によって拡張されている現場を見ることができることです。言語の世界は、一見混沌としていますが、それなりの規則性(文法)があり、だからこそコミュニケーションが成立しています。しかし規則にがんじがらめなのではなく、その規則を逆手にとって創造的な表現を楽しむこともできます。英語学(言語学)を研究すると話し手の意識に直接上ることのない(目には見えない、耳にも聞こえない)「文法」が頭の中に実在することを感じることができます。コミュニケーションにとって言語は完璧なものとは言えませんが、ことばの柔軟性や創造性を知ることにより、「ことばを尽くす」ことの意義やおもしろさも分かります。
 ― : 先生が英語学に興味を持ったきっかけは何でしょうか?
鈴 木: 外国語として触れる英語の向こうに自分の暮らす日常とは違う世界があるような気がしました。例えば、中高生時代に夢中だったビートルズの歌や大学生になってから読んだ英語の小説などが具体的なきっかけです。
 ― : 最後に高校生にメッセージをお願いします。
鈴 木: 英語であれ、日本語であれ、ことばは非常に使いでのある道具です。本を読んだり、歌を聴いたりすることは受け身な活動ととらえられがちですが、実はことばを通じて行う他人とのコミュニケーションの一つです。コミュニケーションの向こうには新たな世界が開けているはずです。

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