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福山 泰男

FUKUYAMA Yasuo

コース:グローバル・スタディーズコース
メールアドレス:yasuo@
ホームページ:
オフィスアワー:木曜日12:00-13:30
専門領域:中国文学
大学院担当:文化システム専攻 中国古代中世文化論
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/662_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • (1)中国古典詩の早期における確立ポイントとなった建安文学(後漢末から三国時代はじめにかかる文学勃興期)の形成過程と展開について個別かつ総合的に把握する。(2)漢末魏晋時代の文学について、個々の文学性を問題にしつつ更に言論あるいは表現者の営為として再検討し、それらをもたらす共有の心性を探る。(3)古代文学における語り手としてのあるいは逆に表現対象としての“民衆”(女性・子供を含む)について考察する。(4)後漢末三国時代の文学表象を、ジャンルの枠組みを超えて分析し、そこに形成される国家意識を複眼的に探る。(5)近現代の京劇や台湾布袋戯における三国志脚本の調査を通し、古典テクストのカノン化、民衆への浸透について、その実相を追求する。以上、中国古代文学を,開かれた意味体系として新たにとらえなおしていくことを目指す。

論文

  • 徐淑詩小考-俄蔵敦煌文献所収残巻をめぐって-,山形大学人文学部研究年報,11 ,2014年02月
    単著
  • 秦嘉の情詩,山形大学人文学部研究年報,10 ,2013年10月
    単著
  • 中国古代文学中的女性書写,世界文学評論,2010(2) ,2010年10月
    単著
  • 曹植と「国難」-先秦漢魏文学における国家意識の一面-,山形大学人文学部研究年報,(6) ,2009年02月
    単著
  • 曹植「白馬篇」考-游侠児の誕生-,山形大学人文学部研究年報,(4) ,2007年02月
    単著
  • 曹植の少年,山形大学紀要(人文科学編),16(2) ,2007年02月
    単著
  • 「悲憤詩」と「胡笳十八拍」ー蔡琰テクストの変容,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(2) 1-12,2005年07月
    単著

著書

  • 建安文学の研究,汲古書院,2012年03月

相談に応じられる分野

  • 中国文明・中国文学・国際交流

インタビュー

 ― : 先生の専門領域を教えてください。
福 山: 中国古典文学、特に後漢から三国時代、1~3世紀の文学です。
 ― : 漢詩漢文ですか?
福 山: 中国における「文学」の概念は非常に広いのです。文学作品のみならず思想・歴史・宗教等のあらゆる言語表現は、何らかのかたちで文彩(表現の工夫)を施された「文」です。
 研究対象はあらゆる古典テクストにわたります。
 ― : 研究対象にするテクストがいろいろで、大変じゃないですか?
福 山: 話を変えましょう(笑)
 先日、遅まきながら、石巻・女川に行ってきました。小学校に絵本などを贈呈してきました。教室では、児童が御礼にと、黒板いっぱいに好きな言葉を書いてくれました。「希望」「負けない」「元気」「ありがとう」「家族」・・・、感動しました。言葉に力がありました。「家族」と書いた一人の女児は、姉・弟を津波で亡くしています。
 2011年は、歴史に深く刻まれる未聞の大震災・原発事故の年でした。被災地の惨状、被災された方々の真情を思うと、表すべき言葉もありません。しかし、その真実は語り伝えていかなくてはなりません。そして、文学にこそ、そのような役目を担う力があるのではないでしょうか。文学は人間の悲劇を鋭くえぐります。と同時に、文学者は、荒廃の中にあって、か細い荊棘にすら禍々しいほどの蘇生のきざしを見出してきました。
 ― : 文学のもつ力・・・ですか?
福 山: 3.11以後、あらゆる学問に「何のため」「誰のため」という視点の有無が問われ、その再点検が迫られているように思います。その上でお話しすれば、三国時代、3世紀頃の中国も激変期です。英雄豪傑の活躍舞台である以上に、民衆にとって苛烈な時代です。このような転換期には、「新しい言葉」「新しい表現」をもった文学が登場します。時代が、時代を変える清新な文学を要請するのです。三国時代は、古典様式の確立、詩人集団による作品産出において、文学史上突出した文学勃興期です。後漢末最後の年号を取って、建安文学とも呼ばれます。建安文学前後の文学が、私の主な研究対象です。     
 ― : かなり古いですね。具体的にどのような研究なのでしょうか?
福 山: 後漢・三国時代の曹植や曹操、諸葛亮等の詩文や様々な言語表現について考察します。テクストがもつ特質を検討することは、じつは、その時代の政治社会・思想・人間性等々を具体的に探ることにもつながります。
 留意したいのは、古典テクストは形成・受容・変容等を経て、後代に生き続けるということです。三国志は、小説から漫画・アニメ・映画・RPG等々、今なお多種多様なメディアによって創造の手を加えられています。三国志的想像力の世界は、まさに「源遠く流れ長し」です。まず、その「源」を探る、三国時代の文学・歴史・思想等のテクストを精読し分析する必要があります。それと同時に、中国文学演習等の授業で、学生とともに、三国志がもたらした現代的メディアを、新しい視点から考察することも教育研究の大きな柱になっています。     
 ― : 中国古典文学をもっと柔軟にとらえて良い、ということですね。
では、この研究の面白さとは何ですか?
福 山: 文学テクストは、様々な情報が読み込まれたデータベースとも言えるでしょう。あるテクストから読み取れる情報は、言語的性質以外に、衣食住や身近な生活に関わる細かな事柄をはじめ、文化・習俗・社会構造・政治体制・思考様式・精神・心理等々、無数にあります。長大な歴史をもつ中国文学のおもしろさは、その辺にもあります。     
 ― : 最後に高校生・受験生に一言お願いします。
福 山: インターネットのみで世界を知ることはできません。真実を歪曲する情報が、あまりにも氾濫しています。月並みで恐縮ですが、古典や一流の文学にふれ、真偽を見抜く洞察力を養ってください。と言っても、これもインターネットですけどね(笑)

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