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合田 陽祐

GŌDA Yōsuke

コース:グローバル・スタディーズコース
メールアドレス:y.goda@
ホームページ:
オフィスアワー:火・金曜日14:40-16:10
専門領域:フランス文学・芸術、フランス語教育
大学院担当:
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/200000102_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 定期刊行物からフランス19世紀の社会を読み解く

著書

  • Alfred Jarry, du manuscrit à la typographie,Du Lérot Editeur,2014年04月
  • Commentaire pour servir à la lecture des Minutes de sable mémorial,Du Lérot Editeur,2011年09月

相談に応じられる分野

  • フランス美術批評
  • マンガ(バンド・デシネ含)
  • ブラック・ミュージック(アメリカ)
  • フランス語圏留学
  • フランス文学

インタビュー

 ― : 先生の専門領域を教えてください
合 田:フランスの大学に提出した博士論文では、劇作家として有名なアルフレッド・ジャリ(1873-1907)の作品を、世紀末のパリの言論空間に位置づけながら論じました。ジャリは『ユビュ王』(1896)などの戯曲だけでなく、詩作品や『超男性』(1902)等の小説、評論文も書いており、未完に終わったものまで含めると、かなりの数の作品を残しています。博士論文ではそれらをなるべく網羅的に扱いました。
博士号取得後は少し裾野を広げて、19世紀後半のフランスの定期刊行物にかんする研究を始めました。フランスでは1880年から第一次大戦の始まる1914年までに、300誌以上の雑誌や新聞が創刊されたと言われます。私がとりわけ重視するのは、『メルキュール・ド・フランス』、『白色評論』、『プリューム』、『エルミタージュ』の四誌です。いずれも世紀転換期に成功を収めた短命の文芸誌ですが、当時の文壇で非常に重要な役割を担っていました。
 ― : 具体的にどのような研究なのでしょうか?
合 田:そもそも私は、単行本のみを扱う従来の文学研究に違和感を持っていました。というのも単行本からは、作家の交友関係や日々のやりとり、あるいは論争など、文学のリアルな側面が見えてこないからです。反対に定期刊行物からは、そうした作家間のネットワーク以外にも、芸術家と大衆、作家とジャーナリズム、言論とメディアの関係など、19世紀末の社会を従来とは異なる仕方で読み解くための視点が豊富に発掘できます。
幸いなことに19世紀末の定期刊行物の多くは、フランス国立図書館の関連サイトからダウンロードすることができます。あとはそれをひたすら読んでいくわけです(笑)。とはいえ上記の四誌だけでも膨大なページ数になるので、まずは目次を見て面白そうな記事から読み進めています。現在は各文芸誌のグループ活動に関心があり、その切り口から調査し、論文を少しずつ公表しているところです。
 ― : この研究に興味を持ったきっかけは?またはこの研究の面白さとは?
合 田:フランスには5年と少しのあいだ留学していたのですが、現在の私の研究スタイルはフランス人の指導教官から引き継いだものです。パリで長く学ぶ機会がなければ、定期刊行物の重要性に気づくこともなかったと思います。日本では特定の関心を共有できる機会が少なかったのですが、留学先のパリには世界中から研究者が集まってきており、大学院のセミナーや研究会ではさまざまなことを教わりました。また国立図書館等で貴重な資料を直に手に取って調べることができたのも大きかったと思います。
昔から人があまり関心を払わない手付かずのことに熱中するタイプで、研究についても同じことが言えます。この作家の文章は何を言っているか分からない(ジャリの場合)。膨大な記事をすべて読むなんて大変だ(文芸誌の場合)。みなそのように言います。しかし私は、人がやっていないものを発見できたら、やり方次第でそれは自分のチャンスにつながると思います。
 ― : 最後に高校生に一言お願いします。
合 田:多くの人が読むものと別のものを読めば、それだけ特別な存在に近づけます。あなたはきっと『星の王子さま』が好きでしょう。もちろんそれはそれでけっこうです。けれどもそれが、フランス文学の一断片に過ぎないことを知らないとしたら、非常に残念なことです。すでに魅力的なフランス文学入門がたくさん書かれているので、みなさんを導いてくれるはずです。とりわけ以下のものに目を通してみてはいかがでしょうか。野崎歓『五感で味わうフランス文学』(白水社)、堀江敏幸『郊外へ』(白水Uブックス)、塚本昌則『フランス文学講義』(中公新書)、小倉孝誠『恋するフランス文学』(慶應義塾大学出版会)、石井洋二郎『フランス的思考』(中公新書)。

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