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慣用表現・変則的表現から見える英語の姿

鈴木 亨(共編著)

開拓社:2019年

〔内容紹介〕

英語の文法について実証的な研究を進めていくと、そこにはそれぞれに独自の特徴を持つ多様な語法や表現が存在し、単純な一般化や規則による説明の試みが想定外の事例との出会いによって裏切られることもよくある。本書は、そのような英語の「慣用」や「変則」と呼ばれる事象に焦点を当てることにより、言語の創造的側面・多様性を浮かび上がらせるとともに、従来の規範的な言語観を問い直すことを目指した論文集である。認知言語学、英語史、コーパス言語学、語用論、語彙意味論、語法文法研究など様々な言語理論・分野の研究者が寄稿した13編の論文から、英語の興味深い文法現象を多面的に知ることができる。本論文集が全体として示唆しているのは、規則や一般化からこぼれ落ちてしまうような「慣用表現」や「変則的表現」は我々の言語に遍在するものであり、そのありようは深いところで人間言語の本質に触れているのではないかという気づきである。

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