一九四〇年代の <東北> 表象 文学・文化運動・地方雑誌
森岡 卓司(共編著)
東北大学出版会:2018年
〔内容紹介〕
敗戦/占領に前後する時代、文学は、東北をどのように描いたのだろうか。
その問いにこたえるために、高村光太郎、吉本隆明ら著名な文学者と同時に、これまで全く注目されてこなかった、あるいは知られていても論究されることのほとんどなかった『意匠』『月刊東北』などの雑誌をとりあげ、一九四〇年代の東北表象の実質と可能性を開示することに努めた。序文「地方文学研究と近代日本における〈東北〉表象」は、文学における地方表象を考える際の理論的枠組みを提示するものとして広く読まれている。