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北京遷都研究―近世中国の首都移転―

新宮学著(任大煕・全東淳訳)

韓国・ソウル 書景文化社:2016年2月 全562頁

〔内容紹介〕

 本書は、東北大学に提出した学位論文『北京遷都の研究』(汲古書院、2004年)の韓国語訳です。
これまで一つの政治史的事件として扱われてきた北京遷都を、洪武・建文期から永楽・洪煕・宣徳・正統年間までを視野に入れた初期明朝政権の確立過程の中に位置付け、北京の成立過程の全体像を実証的に明らかにしています。その上で、政治はもちろん経済・社会の全般にわたるシステムの変更を引き起こした遷都の歴史的意義を、初期明朝政権の確立過程にとどまらず、元・明の連続性、ひいては中国近世史の展開というような垂直軸と、東アジア世界の展開や諸民族の動向というような水平軸の交差する中で考察を加えました。
 かつて東京大学に留学されたこともある慶北大学校の任教授から翻訳の申し出を受けたのは、10年前のことです。この間、決して良好とは言えなかった日韓関係の展開の中で、学術書の困難な全訳を完成された任・全両教授の長年のご尽力には、感謝の言葉もありません。この翻訳出版を契機に、アジア史研究における韓国と日本との学術交流が、以前のように盛んになることを期待しています。

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