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生産的労働概念の再検討

安田 均(著)

社会評論社:2016年5月

〔内容紹介〕

 経済学の初期、重商主義批判の流れのなかで、新しい価値(付加価値)は、流通ではなく、労働によって生み出されるという考え、「生産的労働」という概念が発生しました。そのため、生産的労働は久しく価値形成労働の表象として、いわば表裏一体に捉えられてきました。
 しかし、価値を生まないというだけでは、商品を生産するけれども価値を生まない労働と、家事労働やNPOの労働のように商品を生まないから商品価値を生まない労働との区別がつきません。また商品を生産するか否かだけでは、非営利的な労働も、賃金が支払われない以外は賃金労働と同じと見なすことになります。
 本書は、生産的労働概念と価値形成労働概念とを分けて再検討し、前者については目的に対する手段性の大小(定量性の有無),後者については本人の裁量性の大小に基準を定め,労働の多様性を理論的に位置づけようと試みています。

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