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Centros de Líneas y Cerámicas en las Pampas de Nasca, Perú, 2010.

Masato Sakai, Jorge Olano, Yuichi Matsumoto y Hiraku Takahashi(共著)

山形大学出版会:2014年3月

〔内容紹介〕

 本書は世界遺産ナスカの地上絵および土器に関する学術書(スペイン語)であり、特に地上絵の大部分を占める放射状直線の中心点に焦点を当てたものです。先行研究では、こうした中心点はナスカ台地に62点建設され、そこにはナスカ期(前200~600年)以降の土器が分布していることが主張されてきました。しかし、2010年の山形大学の調査によって、中心点は100点以上あり、中心点での活動がパラカス後期(前400~200年)から2000年間にわたることが判明しました。本書では、地上絵の分布と年代に関する山形大学ナスカ調査団の研究成果を公表するとともに、それを支える実証的なデータ(土器の分布・形態・時期)を提示しています。
 これまでのナスカの地上絵に関する議論のほとんどは、こうした基礎データを提示することなく展開してきました。しかし本書の出版によって、山形大学ナスカ調査団の研究の手法および方向性を示すとともに、各国の研究者と基礎データを共有することが可能になったと言えるでしょう。

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