ホーム > 人文社会科学部附属研究所 > やまがた地域社会研究所:安達峰一郎研究資料室 > 資料室ブログ > 安達峰一郎博士顕彰会の佐藤継雄先生による講義が行われました
このブログは、高校生・大学生、一般の方に、外交官・常設国際司法裁判所裁判官として活躍した安達峰一郎の「国際法にもとづく平和と正義」の精神を広く知って頂くために設けました。安達峰一郎に関するイベント等の情報、安達峰一郎の人となりや業績等に関わる資料紹介、コラムやエッセイ、今日の国際関係に関わる記事等を随時配信していきます。
投稿日:2018年10月23日
10月22日(月)、グローバル・プロブレマティーク基礎演習dの授業において、山辺町安達峰一郎博士顕彰会理事の佐藤継雄先生に、「世界平和のため活躍した安達峰一郎博士」というテーマでお話をしていただきました。佐藤継雄先生は、顕彰会が2011年に発行した安達峰一郎書簡集の編者の一人でもあり、特に安達の幼少期から学生時代について研究されてきた方です。
講義では、法学を志した動機として山形での自由民権運動や関山新道事件があったのではないかということ、そして法学の中でも国際法を専攻した動機として当時の不平等条約の改正という日本外交の課題(その象徴としてのノルマントン号事件)やイタリア人国際法学者パテルノストロによる国際法講義の通訳をしていたことなどについて、様々な資料を使いながら丁寧に説明していただきました。若き安達峰一郎が法学を志して上京するまでの努力や苦労を聴いた学生は、語学の習得だけでなく自分の核となる専門性をもつことの重要さを学びとったようです。
なお、この授業ではグローバルスタディーズ・コースの2年生が、今後半期にわたって安達峰一郎の功績を日本外交、国際連盟、国際裁判という3つの観点から検討していきます。
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