公開講座「憧憬の文学 文学の憧憬」のご案内
2021年5月7日
山形大学公開講座「憧憬の文学 文学の憧憬」(全5回)を令和3年6月毎火曜日に開催します。
日本で、ヨーロッパで、アメリカで、人間はなにへのどのような憧憬を描き、いかなる文学として昇華してきたのか。そして憧憬を描いた作品はさらにどこへ飛翔してゆき、読者はどう受け止めてゆくのか。本学人文社会科学部担当教員5名が、小説から戯曲までさまざまな側面から考察します。
本講座は対面のほか、オンラインでも受講いただけます。一般2,000円、大学生・高校生無料。お申し込みはチラシ添付の振込用紙または下記お問い合わせまで。
講座概要
いまここにないもの、いないひと。近代市民社会が成立しつつある19世紀初頭ヨーロッパにはじまるロマン主義は、現実を超えたなにか、理性の先のなにかといったさまざまな対象を描いた。そして、このロマン主義文学に限らず、なにものかへの「憧れ」は、ジャンルを問わずつねに文学的衝動の根幹をなし、刹那的な文学思潮としていつかはじまりいずれ消えるのではなく、古代から現代にいたるまで生き続けているともいえるだろう。
文学は憧れを描き、同時に憧れは文学を求める。
日本で、ヨーロッパで、アメリカで、人間はなにへのどのような憧憬を描き、いかなる文学として昇華してきたのか。そして憧憬を描いた作品はさらにどこへ飛翔してゆき、読者はどう受け止めてゆくのか。五回の講座のなかで、小説から戯曲までさまざまな側面から考えていきたい。
プログラム
6月1日(火)「最上義光と連歌―戦乱の世に見た夢―」/准教授 生田慶穂
6月8日(火)「憧れの時間軸―ケイト・ショパンとトニ・モリスンー」/准教授 宇津まり子
6月15日(火)「黒いボールと青い花―〈憧憬〉にまつわる自然とテクノロジーの対立―」/准教授 摂津隆信
6月22日(火)「『日本浪漫派』と山形」/教授 森岡卓司
6月29日(火)「文学について語る文学―トーマス・マン『ヴェニスに死す』における美への憧れを出発点に」
/准教授 渡辺将尚
日時等
【場所】山形大学小白川キャンパス(山形市)、オンライン(Zoom)
【時間】各回 18:30~20:10
【対象・受講料】一般2,000円、大学生・高校生無料
【定員】対面30名、オンラインなし
【募集期間】2021年5月10日(月)~5月20日(木)
【お申し込み方法】指定の振込用紙で受講料をお振り込みください。大学生・高校生はメールで住所・氏名・電話番号・連絡先を下記お問い合わせにご連絡ください。
お問い合わせ
小白川キャンパス事務部総務課社会連携推進室(企画広報)
TEL 023-628-4505 メール kj-koho[at]jm.kj.yamagata-u.ac.jp ※[at]を@に置き換えてください。