滝口良氏講演会「ウランバートルを囲む都市問題:住まいの歴史文化的解読を通じて」を開催
2021年12月27日
2021年12月21日、本学部と教育連携協定を結んでいるモンゴル日本人材開発センターから、JICA専門家の滝口良氏をお招きして講演会を開催しました(国際交流委員会主催、YU-COE移民社会における多文化共生論研究会共催)。学内限定でしたが50名以上の方に参加いただきました。
講演会では、モンゴル国の首都ウランバートルの近郊に広がる「ゲル地区」を取り上げ、ウランバートルが抱える環境問題・都市問題を紹介いただいた後、ゲル地区の暮らしの特徴、ゲル地区が果たしている社会的機能、文化的背景や歴史的経緯、今後の課題などをお話しいただきました。
時に「スラム」などと紹介されるゲル地区ですが、その地区に暮らす人々を理解し、課題を解決するためには、法制度や経済状況に加えて、自然環境、歴史的・文化的背景などさまざまな学問分野の知見を総動員して分析する必要があることをご教示頂きました。
担当:山形大学教授 中村篤志(アジア史、モンゴル史/人文社会科学部担当)