講演会「働き方改革と労働法・働き方の未来」を開催しました
2023年11月6日
11月2日（木）9・10校時に，人文社会科学部・法学会共催学術講演会「働き方改革と労働法・働き方の未来」を開催しました。
講演では，講師の荒木尚志先生（東京大学教授）から，まず，日本の雇用システムの特徴をご解説いただき，それを踏まえて，日本における正社員の課題，非正社員の課題をそれぞれお話いただきました。特に，「働き方改革」の2つの大きな柱であった正社員の長時間労働是正，正規労働者と非正規労働者との不合理な格差是正等についてお話がありました。そのうえで，昨今話題になっている多様な働き方（①兼業・副業の推進，②リモートワーク（テレワーク），③フリーランス（雇用類似就業者））に関する法政策の動向や課題についてご説明いただき，最後に，多様化した働き手・働き方に適合した実効的な労働法規制の方向性をお示しいただきました。
木曜日の9・10校時というやや変則的な時間帯での開催となりましたが，学生及び教員約70名の参加を得て，質疑応答も活発になされました。
「働き方改革」やコロナ禍を経て様々な法改正や働き方の多様化が進む中で，学生一人ひとりが自身の働き方や今後の労働法・労働政策について考えるうえで非常に貴重な機会となりました。
▲講師の荒木尚志先生
▲講演会の様子
