異文化間コミュニケーション1(モンゴル)報告会を開催しました。
2023年11月27日
7月24日から8月18日まで、モンゴル国ウランバートル市の新モンゴル学園にて、異文化コミュニケーション1を実施しました。この実習は、協定校である新モンゴル学園において開催されるサマースクールに、先生役として参加し、現地の高校生に日本語・日本文化を教え、プロジェクトワークなどをサポートします。全国の大学から希望者を募り選抜されるのですが、今年度は学部から3名の学生が選抜され参加しました。なお実習にあたっては、ふすま同窓会および人文社会科学部後援会からの補助を受けて実施されました。この場を借りて感謝申し上げます。
帰国報告会では、学生大使・職員大使として新モンゴル学園で研修を行った学生・職員にも報告してもらい、さらにオンラインで、新モンゴル学園の先生・生徒にも参加してもらいました。ふすま同窓会や地元企業からも来賓が来られ、大いに盛り上がりました。
参加学生達は、モンゴル人家庭にホームステイしたこともあり、朝から晩まで濃密な時間を過ごしたようで、日々の学校での様子から、週末の草原でのキャンプの様子、生徒やステイ先家族との交流の様子が生き生きと語られました。
印象的だったのは、学生達が、日本語ができない生徒にいかにわかりやすく伝えるか、どうやったら取りこぼさずに授業ができるのかを日々考えながら試行錯誤していたこと。そして、マニュアルや計画にとらわれず、柔軟に仕事をするモンゴル人の様子から、逆に日本を見つめ直す視点を持ったことなど多くの気付きを得たと述べていた点でした。
異文化のただなかに飛び込み、1ヶ月もの間「先生」という責任ある役割を担いつつ、精力的にモンゴル人と交流を重ねた学生達の苦労と喜び、そして成長の様子がわかる、すばらしい報告会となりました。
(人文社会科学部教授 中村篤志)