合同ゼミ合宿で模擬国連を行いました!
2024年11月28日
11月25日から26日にかけて、本学グローバル・ガバナンス論ゼミと国際法ゼミの学生が、蔵王温泉において模擬国連会議を実施しました。模擬国連とは、学生が一国の大使として実際の国連会議をシミュレーションする活動であり、日本のみならず海外でも盛んにおこなわれています。学生は、会議の議題と自分が担当する国の実情や外交政策を事前にリサーチして会議に臨みます。今年で3年目の実施となります。
今回は、国連総会第10緊急特別会期(議題名:東エルサレム及びその他のパレスチナ占領地域におけるイスラエルの違法な行動)という設定で実施しました。折しも、国際刑事裁判所(ICC)によるイスラエル首相やハマス司令官に対する逮捕状発出や、即時かつ無条件の停戦を求める安保理決議案の米国の拒否権行使による否決というニュースが直前に飛び込んできたこともあり、シミュレーションにおける議論も最初から白熱したものになりました。ハマスは果たしてテロリストなのか、ガザ地区にいる人々をどうすれば救えるのか、国連パレスチナ救済事業機関(UNRWA)についてはどうするのか、国際司法裁判所(ICJ)やICCの法的判断を尊重させるためにはどうすればよいのかなど、まさに激論が行われました。学生たちにとって、分断化が一層進む国際社会の下、各国が抱える複雑な事情の中で交渉することの難しさ、それでも粘り強く相手を説得し続けることの重要性、そしてそのような場としての国連総会の存在意義を体感する貴重な機会になりました。
グローバル・ガバナンス論ゼミ担当:中村文子
国際法ゼミ担当:丸山政己