山口昌樹教授がBest Paper Awardを受賞
2017年5月8日
2017年2月27-28日にマレーシアのクアラルンプールで開催された国際会議12th Asia-Pacific Business Research Conferenceにおいて、山口昌樹教授が発表した論文が学会への顕著な貢献が認められてBest Paper Awardを受賞しました。2月28日に山口教授が発表した論文のタイトルは “Japanese Banks in the UK Project Finance Market: Observations through Social Network Analysis”です。
山口教授の研究分野は国際金融論であり、国際銀行業における競争を中心に研究を続けています。本研究はメガバンクの成長戦略の柱として期待される海外業務の中で、国際プロジェクトファイナンスにおけるメガバンクの動向を明らかにしたものです。メガバンクにとっての主戦場の1つである英国を分析対象に取り上げ、シンジケート組成という行動についてネットワーク分析によって観察しました。分析によってメガバンクは邦銀によって構成されるシンジケートを繰り返し組成する行動を取っており、この行動がメガバンクの競争力の源泉であることがうかがわれました。
なお、本研究は科学研究費補助金・基盤(C)「国際インフラ金融における邦銀の競争力」(代表:山口昌樹)の支援を得て実施されました。