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本多 薫

HONDA Kaoru

コース:人間文化コース
メールアドレス:honda@
ホームページ:http://www-h.yamagata-u.ac.jp/~honda/
オフィスアワー:シラバスを参照してください。
専門領域:情報科学、人間工学
大学院担当:文化システム専攻 人間情報科学
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/695_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 情報化社会と人間との関係、生体情報に関するコンピュータ解析、コンピュータ・システムの設計に着目した人間とコンピュータとのヒューマンインタフェースに関する研究。(1)情報化社会が人間の情報活動や生体に与える影響を明らかとする。(2)生体情報をパワースペクトル解析等によって神経活動等を抽出し、生体負担の評価を行う。(3)ディスプレイ上の情報提示方法の違いが、人間の情報処理過程に与える影響を明らかにする。

論文

  • Effects of the Use of a Widescreen Display on Information Retrieval,Proceedings of the 21st Congress of the International Ergonomics Association (IEA 2021), Springer,2 736-741,2021年06月
    単著
  • コロナ禍を経験した文系学生のオンライン授業における意識と課題ーオンライン授業と対面授業の比較からー,山形大学人文社会科学部研究年報,(21) 191-209,2024年03月
    単著
  • 文字強調が文章内容の認知に与える影響,人間工学,58(Supplement) 1G4-03,2022年07月
    単著
  • 報知音が提示された学習情報の認知に与える影響,人間工学,58(Supplement) 1G4-02,2022年07月
    単著
  • 可視領域解析を用いたナスカ台地におけるラインセンターの配置に関する検討,山形大学人文社会科学部研究年報,(19) 1-16,2022年03月
    共著
  • 防災情報の発信と入手に関する現状と課題 ―山形市住民と山形市役所の調査から―,山形大学人文社会科学部研究年報,(18) 175-191,2021年03月
    単著
  • 記憶再生、視線移動、負担からの情報表示における画面サイズと表示位置に関する検討,山形大学人文社会科学部研究年報,(17) 45-58,2020年03月
    共著
  • 視線移動、検索時間からのモニター画面における表示位置とクリック位置との関係について,人間工学,56(0) 2F4-04-2F4-04,2020年00月
    単著
  • ナスカ台地におけるラインセンターの可視領域の範囲と配置について-可視領域解析による可視・不可視領域からの分析-,山形大学人文社会科学部研究年報,(16) 31-41,2019年03月
    共著
  • ナスカ台地におけるラインセンターの可視領域の範囲と配置について-可視領域解析による可視・不可視領域からの分析-,山形大学人文社会科学部研究年報,(16) 31-42,2019年02月
    共著
  • ディスプレイの周辺に表示される図形情報の表示位置が利用者の反応に及ぼす影響 画面の中心に意識を向けた場合の画面サイズの違いによる検討,日本生理人類学会誌,23(3) 79-85,2018年08月
    単著
  • 2G1-3 モニター画面の周囲に視線を向けた場合の情報入手に与える影響,人間工学,54(Supplement) 2G1-3,2018年06月
    単著
  • ディスプレイの周辺に表示される図形情報の表示位置が利用者の反応に及ぼす影響 -画面の中心に意識を向けた場合の画面サイズの違いによる検討-,日本生理人類学会誌,23(3) 79-85,2018年00月
    単著
  • 直線の地上絵における形状と制作時期との関係について,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(14) 35-44,2017年09月
    共著
  • ワイドディスプレイにおける情報表示に関する基礎的検討-提示文字の記憶再生と表示位置との関係-,山形大学人文学部研究年報,(14) 39-49,2017年02月
    単著
  • ナスカ台地におけるラインセンター間の移動距離と負担との関係-歩行時の心拍数を指標として-,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(13) 13-27,2016年09月
    共著
  • ナスカ台地の移動時における直線の地上絵とラインセンターの利用-ウェアラブルカメラを用いた分析-,山形大学紀要(人文科学),18(3) 139-154,2016年02月
    共著
  • ナスカ台地におけるラインセンター間の移動について-最短路と経路選択からの検証-,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(12) 1-14,2015年09月
    共著
  • 山形大学周辺の小学校区における災害リスク認知の現状と課題,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(12) 61-71,2015年09月
    共著
  • Display Locations of Information on Wide Screen Display Devices,Proceedings 19th Triennial Congress of the International Ergonomics Association, 1-6,2015年08月
    単著
  • ワイドディスプレイにおける情報表示領域と作業領域の配置に関する検討,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(11) 33-41,2014年09月
    共著
  • Changes in Biological Data during Prolonged Use of a Learning Support System and the Effects of a Rest Break,Communications in Computer and Information Science, Springer,435 455-460,2014年06月
    共著
  • コンピュータ・ディスプレイのワイド化・大型化に伴う情報表示に関する検討 : 表示された情報の反応時間と表示位置について,山形大学人文学部研究年報,(10) 99-108,2013年02月
    単著
  • 音楽に含まれる言語情報が文章課題の遂行に及ぼす影響 : 日本語歌詞と韓国語歌詞による比較,人間工学,46(5) 342-345,2010年10月
    共著
  • 座位安静時の心拍変動に関する研究,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(7) 27-37,2010年10月
    単著
  • 静的負荷時の筋電図解析に関する基礎的検討,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(6) 13-26,2009年08月
    単著
  • 音楽に含まれる言語情報が文章課題に与える影響に関する検討,人間工学,45(3) 170-172,2009年06月
    共著
  • 人工社会モデルにおけるエージェントの個人差が与える影響,山形大学人文学部年報,(5) 33-44,2008年02月
    共著
  • Town Sketch Podcasting Project: The Northern Ireland Podcasts,山形大学人文学部研究年報,(5) 21-31,2008年02月
    共著
  • 英語学習のための自作ポッドキャスティング教材-自作“Town Sketch Podcasting”の開発と評価-,東北英語教育学会研究紀要,(27) 47-60,2007年03月
    共著
  • ウェーブレット変換による心拍変動解析に関する検討-R-R間隔の急激な変化時のパワースペクトルについて-,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(3) 35-43,2006年07月
    共著
  • ICTの進展によるVDT作業の増加と疲労やストレスとの関係,情報社会学会誌,1(1) 64-72,2006年05月
    共著
  • チャットコミュニケーションにおける昼夜間の違いに関する基礎的検討,人間工学,41(6) 367-370,2005年12月
    共著
  • ページ分割と画面スクロールの違いが長文読解に与える影響について,人間工学,40(3) 166-169,2004年06月
    単著
  • 学習支援システムの画面設計に関する研究,産能短期大学紀要,(35) 15-24,2002年02月
    共著
  • マルチメディアを利用した学習支援システムの学習の効果と負担に関する研究,日本教育工学会誌(第24巻・増刊号), ,2000年08月
    単著
  • コンピュータ画面の表示位置に関する基礎的研究,人間工学(第36巻・第2号), ,2000年04月
    単著
  • 視覚の即時記銘における描画位置に関する研究,人間工学(第35巻・第2号), ,1999年04月
    共著
  • インターネットを利用した学習支援システムの構築,産能短期大学紀要(第32号), ,1999年02月
    共著
  • Influence of Music on Heart Rate Variability and Comfort,Journal of Human Ergology (Vol.27,No.1), ,1998年12月
    共著
  • ランダム発生音の暴露による負担に関する実験的検討,人間工学(第34巻・第4号), ,1998年08月
    単著
  • 生産管理CAIシステムの開発,産能短期大学紀要(第31号), ,1998年02月
    共著
  • 好みのテンポにおける運動負荷の影響について,人間工学(第33巻・第5号), ,1997年10月
    単著
  • 音がキーボード作業に与える影響,日本生理人類学会誌(第2巻・第3号), ,1997年08月
    単著
  • 音のテンポが心拍変動と快適感に与える影響,日本生理人類学会誌(第2巻・第1号), ,1997年02月
    単著
  • Characteristics of Roman Character on Input in Japanese Word Processing on Keystroke Interval Time,Journal of Human Ergology (Vol.24,No.2), ,1995年12月
    共著
  • Influence of Noise on Heart Rate and Quantity of Work in Mental Work,Annals Physiological Anthropology (Vol.11,No.5), ,1992年11月
    共著

著書

  • 地上絵に関する情報科学的研究・第8節(古代アメリカの比較文明論:メソアメリカとアンデスの過去から現代まで),京都大学学術出版会,2019年09月
  • Excelによる統計解析入門,日本教育訓練センター,2019年00月
    http://ci.nii.ac.jp/ncid/BB28941855
  • A心拍 「視覚実験研究ガイドブック」,朝倉書店,2017年06月
  • 直線の地上絵は何を語るのか 「文明の盛衰と環境変-マヤ・アステカ・ナスカ・琉球の新しい歴史像」,岩波書店,2014年09月
  • データ処理入門-Excelによる統計解析-,日本教育訓練センター,2009年09月
  • 統計処理入門,日本教育訓練センター出版,2007年04月
  • 電子ペーパー実用化最前線(2人間工学からみる電子機器の評価),エヌ・ティ・エス出版,2005年04月
  • 生産管理大辞典(人的資源管理と先進生産技術),朝倉書店,2004年11月

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 地上絵の謎と保護(山形大学ナスカ研究所の10年展)での研究成果の展示(附属博物館),2023年03月-2023年05月
  • 山形県立米沢興譲館高等学校の探求学習(文系)との連携授業の実施,2019年04月-継続中
  • 出張講義(羽黒高等学校),2013年07月
  • 出張講義(山形県立山形西高等学校),2009年12月
  • 研究室訪問受入(山形県立新庄北高等学校),2008年07月-2008年08月

相談に応じられる分野

  • 情報科学・人間工学・IT化

インタビュー

 ― : 先生のご専門である「人間工学 human interface」とはどんな学問ですか?
本 多: 「人間工学」とはこれまで技術ばかりが優先されてきて使う側の人間がないがしろにされてきた状況を、どうやって誰でも使いやすいものにするかを考える学問です。たとえば、コンピューターは初心者には扱うのがなかなか難しいですよね。初心者でも安全で、使いやすく、疲れにくい人間本位のものを作るのを目標とするのが「人間工学」という学問です。
 ― : ほかには具体的にどんなものがありますか?
本 多: 疲れにくいドクターグリップというペンはご存知ですか?あれも人間工学に基づいたペンなんですよ。あと、キッチンの作業台に床と引き出しの隙間にスペースがあいていますよね。人間はまっすぐ立つとどうしてもつま先が飛び出してしまいます。そのつま先が邪魔にならないためのスペースなんですよ。どうしたらミスをしないで治療できるかを考える医療関係者や心地よい服について考える被服学関係の方もいます。その中で私は誰にでも使いやすいコンピューターについて研究しています。
 ― : 工学や医学や心理学などさまざまな分野に関わっているんですね。「人間」と「工学」という2つの言葉は対立するものであるのにどうして「人間工学」という言葉ができたのだろうと疑問に思っていましたが、そういう意味での「人間工学」だったんですね。
本 多: これまでは「機械>人間」という考え方で技術ばかりが優先されていたのですが、「機械<人間」という考えで人間の生理、心理、形態を考えた上で使いやすいコンピューターとは何かを考えるのが私の研究です。つまり利用者の求めるものと設計者の作るものにはギャップがあります。それを埋めていこうというのが私の研究です。
 ― : 具体的にどんな風に研究しているんですか?
本 多: たとえばパソコンを使うことによってどれだけ人間に負担がかかるかを実験によってデータを取り、科学的理論で分析するのが研究のやり方です。その意味では理系に近い学問といえるかもしれません。
 ― : 先生はどうしてコンピューターについての人間工学を研究しようと思われたきっかけはなんですか?
本 多: 大学のとき入ったゼミが人間工学のゼミだったんですよ。初期のパソコンというのは使いにくく、専門家しか使えないものでした。それでなんとかして誰にでも使いやすいパソコンを作りたいと思ったのです。
 ― : 最後に高校生に向けて一言お願いします。
本 多: 現代の技術は進化し続けています。その結果、携帯電話やパソコンなど誰でも使えるようになった一方で、出会い系サイトや振込み詐欺などさまざまな場面で悪用されるようになってきました。技術をよく考えて有効に使ってほしいですね。

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