教員紹介

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教員紹介

中島 宏

NAKASHIMA Hiroshi

コース:総合法律コース
メールアドレス:nakashi@
ホームページ:
オフィスアワー:シラバスを参照してください。
専門領域:憲法学
大学院担当:社会システム専攻 人権論
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/100000157_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • フランスにおける信教の自由に関わる問題、特にセクト規制やスカーフ・ブルカ規制

論文

  • フランスのセクト規制,日本の科学者,58(6) 54-57,2023年06月
    単著
  • 緊急事態下の自由及び安全への権利・表現の自由の保障-ヨーロッパ人権裁判所2018年3月20日シャヒン・アルパイ判決,山形大学法政論叢,(76・77) 173-186,2023年03月
    単著
  • 選挙の重要性と民主主義論について,日本の科学者,(54) 6-12,2019年06月
    単著
  • The ban on face covering and the religious liberty in France,山形大学人文社会科学部研究年報,(15) 185-190,2018年03月
    単著
  • フランスにおけるブルカ・スカーフ・ブルキニ規制に関する一考察,浦田一郎先生古稀記念『憲法の思想と発展』, 361-383,2017年08月
    単著
  • フランスにおける宗教的着衣規制立法に関する覚書,辻村みよ子編集代表『講座 政治・社会の変動と憲法-フランス憲法からの展望-』,Ⅱ 219-238,2017年03月
    単著
  • 団体規制法制の再検討,宗教法,(35) 91-117,2016年11月
    単著
  • フランスにおけるBaby Loup事件とライシテ原則適用拡大の試み,憲法理論研究会編『対話と憲法理論 憲法理論叢書23』, 169-181,2015年10月
    単著
  • フランスにおけるBaby Loup事件についての予備的素描,山形大学法政論叢,(60=61) 129-152,2014年12月
    単著
  • 空知太神社事件最高裁判決と目的効果基準,宗教法,(31) 147-165,2012年10月
    単著
  • フランスにおけるブルカ禁止法と共和国の課題,憲法問題,(23) 24-35,2012年05月
    単著
  • 判例評釈:労働者災害補償上の外貌醜状障害に関する男女間格差の合憲性,山形大学法政論叢,(53) 47-63,2012年03月
    単著
  • 『共和国の拒否』―フランスにおけるブルカ着用禁止の試み―,一橋法学,9(3) 131-147,2010年11月
    単著
  • 判例評釈:公の場における宗教的着衣の規制―欧州人権裁判所2010年2月23日アフメト・アルスラン判決―,山形大学法政論叢,(49) 103-120,2010年10月
    単著
  • 判例評釈:自衛隊イラク派遣違憲判決―名古屋高裁2008年(平成20年)4月17日判決,山形大学法政論叢,(46) 1-15,2009年10月
    単著
  • フランスにおける病院の非宗教性,憲法理論研究会編『憲法学の最先端 憲法理論叢書17』, ,2009年10月
    単著
  • フランスにおける輸血拒否,宗教法,(28) 39-56,2009年09月
    単著
  • 治療拒否と生命の尊重-フランスにおける患者の権利に関する覚書-,一橋法学,5(3) 279-299,2006年11月
    単著
  • フランスのセクト規制法―敵対か?受容か?―,宗教法,(23) 31-52,2004年11月
    単著
  • フランス公法と反セクト法,一橋法学,1(3) 345-409,2002年11月
    単著

著書

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 出張講義:宮城県泉館山高校,2023年10月
  • 山形東高校探求塾中間報告会,2023年07月
  • 出張講義:山形県立新庄南高校金山校,2023年06月
  • 講演:山形県国際交流協会多文化理解講座「フランスの多文化共生」,2022年05月
  • 模擬講義:山形大学オープンキャンパス2021(オンライン),2021年08月
  • 出張講義:山形県立長井高校(オンライン),2021年07月
  • 講演:山形県弁護士会憲法委員会勉強会,2020年12月
  • 出張講義:米沢興譲館高校,2020年12月
  • 出張講義:福島県立会津高校,2019年11月
  • 模擬講義:山形大学オータムキャンパス2019,2019年10月
  • 人文社会科学部公開講座「多文化共生と日本」,2019年09月
  • 出張講義:山形県立高畠高校,2018年10月
  • 出張講義:宮城県石巻高校,2018年10月
  • 講演:きんきゅう憲法講演会,2018年10月
  • 講演:山形県要約筆記者養成講座,2018年07月
  • 講演:立憲デモクラシーの会やまがた講演会,2017年11月
  • 出張講義:岩手県立大船渡高校,2017年10月
  • 出張講義:山形県立高畠高校,2017年10月
  • 講演:講座憲法のきほん vol.7 前文の意味とは?,2017年09月
  • 講演:南陽市9条の会学習会,2017年08月
  • 講演:山形県要約筆記者養成講座,2017年07月
  • 出張講義:山形県立米沢興譲館高校,2017年07月
  • 講演:山形大学OB&OGセミナー,2017年03月
  • 講演:山形革新懇話会講演会,2016年10月
  • 人文学部公開講座「リスク社会と危機管理-法律・政治・行政の視点から-」,2016年10月
  • 出張講義:宮城県宮城第一高校,2016年09月
  • 講演:自治労山形県本部女性労働学校,2016年08月
  • 模擬講義:アカデミックキャンプ2016,2016年08月
  • 出張講義:山形県立米沢興譲館高校,2016年07月
  • 出張講義:山形県立山形北高校,2016年06月
  • 講演:西置賜地区平和センター学習会,2016年06月
  • 講演:白鷹九条の会講演会,2016年03月
  • 出張講義:山形県立高畠高校,2016年02月
  • 講演:平和安全法制に関する勉強会,2015年07月
  • 講演:山形県九条連絡会集会,2015年07月
  • 講演:西置賜革新懇話会勉強会,2015年07月
  • 講演:山形県平和センター平和セミナー21,2015年07月
  • 講演:山形市西部九条の会憲法学習会,2015年06月
  • 講演:西置賜地区平和センター学習会,2015年06月
  • 山形県後期高齢者医療広域連合個人情報保護制度運営審議会委員,2015年04月-継続中
  • 講演:山形県高等学校教職員組合討論集会,2014年12月
  • 講演:飽海地区憲法と平和を考える講演会,2014年12月
  • 出張講義:山形県立山形中央高校,2014年12月
  • 人文学部公開講座「グローバル世界と日本はどうつきあうか」,2014年10月
  • 講演:山形県平和センター平和セミナー21,2014年09月
  • 模擬講義:オープンキャンパス2014,2014年08月
  • 講演:山形県教職員組合山形地区支部学習会,2014年07月
  • 講演:西置賜地区平和センター学習会,2014年06月
  • 講演:山形革新懇話会学習会,2014年02月
  • 出張講義:山形県立楯岡高校,2014年02月
  • 出張講義:福島県立福島南高校,2013年10月
  • 講演:山形県教職員組合山形地区支部学習会,2013年07月
  • 講演:山形いずみ会教養セミナー,2013年07月
  • 講演:第20回憲法を考える山形集会,2013年05月
  • 大学訪問講義:福島県立会津学鳳高校,2011年10月
  • 出張講義:新潟県立三条高校,2010年12月
  • 出張講義:山形県立山形西高校,2010年06月
  • 研究室訪問:山形県立新庄北高校(平成21および22年度),2009年08月-2010年08月
  • 平成21年度教員免許更新講習「現代社会と人権」,2009年08月
  • 出張講義:茨城県立日立北高校,2009年06月
  • 出張講義:栃木県立佐野女子高校,2009年06月
  • 天童市情報公開・個人情報保護審査会委員,2009年01月-継続中
  • 山形市個人情報保護制度運営審議会委員,2008年12月-継続中

相談に応じられる分野

  • 憲法学

インタビュー

 ― : 先生のご専門は憲法学ですが、主にどんなことを研究していらっしゃるのでしょうか?
中 島: 憲法第20条の「信教の自由」と「政教分離原則」について研究しています。特に宗教団体に対する法規制のあり方について、フランスの事例を題材にしています。
 ― : どうしてフランスなのでしょうか?
中 島: フランスでは新興の宗教団体に対して、比較的厳しい規制が設けられています。その規制が、国家の宗教的中立性との関係でどのように正当化されたのかという点に関心があります。フランスは厳格な政教分離を国是とする国として有名ですが、実務においても学説においても、ある程度柔軟に解されてきた面があります。少なくとも建前上はどの宗教に対しても国家は平等な扱いをするものとされてきました。しかし実際には、特定の宗教に対して厳しい態度を取っている可能性があります。このことは日本の信教の自由や政教分離原則のあり方を考える際に、とても参考になると思うのです。
 ― : フランスの政教分離はどのようなものなのですか?
中 島: フランスでは、基本的に公の領域に宗教を持ち込んではいけないと考えられています。特に問題になるのは公立学校です。公立学校では、例えばイスラム教徒の学生がスカーフを着用することが禁止されます。スカーフは宗教上の意味を持っているからです。禁止を守らない場合、最終的には退学処分になることもあります。
 ― : 厳しいですね。どうしてそんなに厳しいのでしょうか?
中 島: 人は、例えば出身、宗教、人種などの面で様々な「違い」を持っていますよね。そのような個人個人の「違い」をいちいち尊重するのではなく、敢えて「無視」することでいろいろな個人が平等に共有できる空間を維持したいと考えられているからです。フランスのアイデンティティにもかかわる問題なので、非常にこだわりがあるのです。
 ― : 先生はどうして憲法学を学ぼうと思われたのでしょうか?
中 島: ほとんど偶然です。大学生の頃、サークルの先輩に「憲法のゼミは自分のペースで自由に勉強できる」と勧められました。入ってみるとこれがなかなか面白くてのめり込んでしまいました。
 ― : 最後に高校生に一言お願いします。
中 島: 様々な社会問題に対して自分が高校生のころに感じていたことが、現在の研究テーマを選んだ理由の一つになっています。高校生の皆さんも、今自分が直感的に思っていることを大切にしてほしいと思います。大学に入ってからそれを学問的にじっくりと突き詰めてみることによって、いろいろなことが見えてくるのではないかと思います。

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