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SHIMODAIRA Hiroyuki
コース:地域公共政策コース
メールアドレス:shimo@
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オフィスアワー:シラバスを参照してください。
専門領域:経済学史、経済思想
大学院担当:社会システム専攻 イギリス経済学史
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/88_ja.html
※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。
― : 先生の研究されている経済学史とはどんな学問ですか?
下 平: 経済の歴史を扱う学問です。現在起こっている経済問題を、どうして起こるのかを考えるのが、経済学の発展のために必要です。そのために必要なのが、経済学史という学問です。
例えば不況のとき、公共事業を起こして雇用を増加させ、好況のきっかけにすることが行われました。
― : アメリカのニューディール政策などですね。
下 平: そうです。ニューディール政策以前にもこういうことは主張されていたんですよ。
― : もし今の日本で同じようなことを行ったら、どうなりますか?
下 平: そうですね。今の日本では経済のグローバル化が進んでいるので国内の雇用は増加せず、上手くいかないでしょう。このように経済の状況が変われば、以前の経済理論が通用しなくなることもあるのです。
また現在盛んな市民が中心となって活動しているNPO活動なども似たようなことが、100年前のイギリスで行われていたんですよ。市民が自分たちで協力しあって活動を行っていたんですよ。
― : なぜ先生は経済学史という学問を選ばれたのですか?
下 平: もともと不況や失業に関心があり、普通の経済学をやってきたのですが、そのメカニズムを研究していくうちに経済の歴史のほうに関心が移ったんです。
― : どういうところが経済学史の面白さですか?
下 平: 経済学史の面白さとは「歴史は過去のことではない」ということです。
― : どういう意味ですか?
下 平: 今現在行われている経済の活動は、過去の歴史で同じようなことが起こっています。経済の問題に直面したとき、経済学史をひも解くことで同じようなケースが見つかり、それを研究することで解決の糸口が見えてくるのです。
― : 「歴史に学べ」ということですね。
下 平: そうです。客観的に歴史を見ることで現在の問題を解決することが経済学史の面白さです。
― : 最後に高校生に一言お願いします。
下 平: 高校生のうちに自分で物事を考える習慣をつけることです。大学は講義の他に自分でテーマを発見して、自分で考えて発表する演習があります。そのために早いうちから自分で考えることを習慣つけることが必要です。
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