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下平 裕之

SHIMODAIRA Hiroyuki

コース:地域公共政策コース
メールアドレス:shimo@
ホームページ:
オフィスアワー:シラバスを参照してください。
専門領域:経済学史、経済思想
大学院担当:社会システム専攻 イギリス経済学史
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/88_ja.html

※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。

研究テーマ

  • 20世紀初頭にケンブリッジ学派において独自の経済変動論と貨幣経済論を構築したデニス・ロバートソン卿の学説の検討と評価。単にロバートソンの学説の解説ではなく,(1)同時代の経済史・経済学説の中での位置付けと,(2)通時的な貨幣・金融制度の変遷とそれに伴う理論の発展史の中での位置付け,という2つの視点から検討・評価することを課題としている。また(1)との関連で,同時代の著名な経済学者であるJ.M.ケインズの経済学の形成史についても平行して研究を行っている。

論文

  • 経済学史研究におけるテキストマイニングの導入:その手法と意義を中心に,経済学史研究,61(1) 104-123,2019年00月
    単著
  • 実践的学習を通じた大学と地域の連携―山形大学教養セミナー「まちづくり入門」の概要と意義―,労働と経営,505(8-9) ,2004年04月
    共著
  • 大学とまちづくり―山形大学人文学部におけるまちづくり研究の事例から―,労働と経営,493(8-9) ,2003年04月
    共著
  • ロバートソン研究の展開―G.フレッチャーのロバートソン論を中心に―,山形大学紀要(社会科学),34(1) 141-161,2003年04月
    共著
  • ユニバーサルサービスと公的金融―イギリス郵便貯金成立史からの示唆―,郵便貯金に関する研究論文集, 71-80,2002年04月
    共著
  • 金本位制再考―19世紀後半イギリスの金融構造と金融政策―,山形大学紀要(社会科学),33(1) 87-101,2002年04月
    共著
  • 地方都市における中心市街地の活性化に関する研究(共著),山形大学人文学部街づくり研究会, ,2001年04月
    共著
  • イギリス貨幣理論史に関する覚書-貨幣数量説から貨幣経済論へ-,山形大学紀要(社会科学), ,2000年02月
    共著
  • 山形市中心市街地実態調査(共著),山形大学人文学部街づくり研究会, ,1999年04月
    共著
  • 英国における貨幣数量説の展開-歴史的概観-,山形大学紀要(社会科学), ,1998年01月
    共著
  • デニス・ロバートソン『産業変動の研究』の歴史的意義-マーシャル価値論と過剰投資説の統合への試み-,一橋論叢, ,1996年12月
    共著
  • デニス・ロバートソンの動態経済論-経済変動と信用経済の安定-, 一橋大学博士後期課程単位修得論文, ,1996年03月
    共著
  • D.H.ロバートソンの貨幣経済論-信用経済の安定分析-, 一橋論叢, ,1995年12月
    共著
  • D.H.ロバートソンの経済変動理論-初期の発展とケインズの影響-,一橋研究, ,1995年01月
    共著

著書

  • 寡占企業と経済動態-A.S.アイクナ-の現代企業社会へのビジョン-,『現代経済論叢』学文社,2000年04月
  • 現代経済論叢,,2000年03月
  • 経済動学の展開,,,1996年09月
  • 現代経済学の展開,,,1992年04月

学外での活動(高大・地域連携等)

  • 「大学における地域づくりとその手法」(出張講義・新庄北高校),2009年08月
  • 「まちづくりって何だろう?―大学ではどう考えるか」(出張講義・長井高校),2009年06月
  • 「需要と供給から考える経済学」(出張講義・泉館山高校),2009年06月
  • 経済学とは何だろう?―「需要」と「供給」から考える(宮城県泉高等学校・出張講義),2009年06月
  • 「まちづくりって何だろう?―大学ではどう考えるか」(出張講義・古川高校),2008年11月
  • 「経済学って何だろう?―大学ではどう考えるか」(出張講義・宇都宮南高校),2008年10月

相談に応じられる分野

  • まちづくり・中心市街地活性化・ミクロ経済学

インタビュー

 ― : 先生の研究されている経済学史とはどんな学問ですか?
下 平: 経済の歴史を扱う学問です。現在起こっている経済問題を、どうして起こるのかを考えるのが、経済学の発展のために必要です。そのために必要なのが、経済学史という学問です。
例えば不況のとき、公共事業を起こして雇用を増加させ、好況のきっかけにすることが行われました。
 ― : アメリカのニューディール政策などですね。
下 平: そうです。ニューディール政策以前にもこういうことは主張されていたんですよ。
 ― : もし今の日本で同じようなことを行ったら、どうなりますか?
下 平: そうですね。今の日本では経済のグローバル化が進んでいるので国内の雇用は増加せず、上手くいかないでしょう。このように経済の状況が変われば、以前の経済理論が通用しなくなることもあるのです。
また現在盛んな市民が中心となって活動しているNPO活動なども似たようなことが、100年前のイギリスで行われていたんですよ。市民が自分たちで協力しあって活動を行っていたんですよ。
 ― : なぜ先生は経済学史という学問を選ばれたのですか?
下 平: もともと不況や失業に関心があり、普通の経済学をやってきたのですが、そのメカニズムを研究していくうちに経済の歴史のほうに関心が移ったんです。
 ― : どういうところが経済学史の面白さですか?
下 平: 経済学史の面白さとは「歴史は過去のことではない」ということです。
 ― : どういう意味ですか?
下 平: 今現在行われている経済の活動は、過去の歴史で同じようなことが起こっています。経済の問題に直面したとき、経済学史をひも解くことで同じようなケースが見つかり、それを研究することで解決の糸口が見えてくるのです。
 ― : 「歴史に学べ」ということですね。
下 平: そうです。客観的に歴史を見ることで現在の問題を解決することが経済学史の面白さです。
 ― : 最後に高校生に一言お願いします。
下 平: 高校生のうちに自分で物事を考える習慣をつけることです。大学は講義の他に自分でテーマを発見して、自分で考えて発表する演習があります。そのために早いうちから自分で考えることを習慣つけることが必要です。

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