SUNADA Hiroshi
コース:経済・マネジメントコース
メールアドレス:sunada@
ホームページ:
オフィスアワー:シラバスを参照してください。
専門領域:計量経済学、統計学
大学院担当:社会システム専攻 計量経済学
山形大学研究者情報:http://yudb.kj.yamagata-u.ac.jp/html/269_ja.html
※メールアドレスの@以降は「human.kj.yamagata-u.ac.jp」になります。
― : 先生の専攻していらっしゃる計量経済学とは初めて聞く分野なのですが、どういうことを研究していらっしゃるのでしょうか?
砂 田: 私の研究している計量経済学とは、経済理論、統計学とデータを用いて経済現象を研究する学問です。研究者によって、現実の経済現象を分析することに重点を置くタイプと、分析方法である統計学の研究に重点を置くタイプの二通りがあります。私は金融市場のデータを計量経済学の立場から分析し、金融市場の動向を予測したり、価格変化の特性について研究しています。
― : 株価指数や先物取引についての用語がよく分からないのですが、教えてください。
砂 田: 株価指数は株式市場全体の動きを表す指標です。東京証券取引所が発表する株価指数はトピックス(TOPIX)と言います。一方、日本経済新聞の発表する指標が日経平均株価指数です。計算方法が違うので、細かい点などは異なります。
先物取引とは、大雑把に言えば、商品やサービスなどを将来時点で買うあるいは売る価格を現在決めておき、将来時点で商品の値段が上がっても下がっても、予め決めておいた価格で売買する取引のことです。例えばある商品を1ヵ月後に100円で買う契約を結んだなら、1ヵ月後に商品の値段が80円になっても100円で買わないといけません。この場合は購入者が損をします。反対に商品の値段が上がり120円になっても100円で買えます。この場合は購入者が得をします。
― : ギャンブル的な側面もあるのですね。
砂 田: はい。確かにギャンブル的な側面もあります。しかし、会社や個人が将来取引する金額を事前に確定できるという側面もあります。アメリカの農家では、自分が栽培している作物の売却価格を事前に決定できることから、多くの農家が先物取引に参加しているそうです。
― : 先生はなぜ計量経済学を研究しようと思われたのでしょうか?
砂 田: 私は学部生のときに統計学の講義を聴いてその考え方に大変興味を持ったのがきっかけです。大学院には統計学の知識を生かして現実社会を分析しようと思って入学したのですが、最初のうち(修士課程)は分析方法である統計学の研究を中心にしていました。途中から(後期博士課程)は逆に現実の経済現象を分析することを中心に研究しました。現在、研究対象としている先物などの金融派生商品(デリバティブ)については、後期博士課程で指導していただいた先生が研究しているのを見て、面白そうだなと思い、本格的に取り組みました。
― : 高校生に一言お願いします。
砂 田: 高校生のときは受験科目ばかりではなく、それ以外の教科についても勉強して欲しいですね。高校で学ぶ知識は、大学生になって様々なことを学ぶ際の基礎となるからです。さらに将来、興味を持ったことを学ぶ際にも、高校で学んだことは役立ちます。高校時代の勉強は、今後の皆さんの生活を豊かなものにしてくれることに繋がっているのです。
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