研究テーマ
論文
- 2010年代における国際証券投資の膨張─国際資金循環の視点から─,山形大学人文社会科学部研究年報,(20) 21-39,2023年03月
単著
- 金融ショックによる東アジア諸国からの資本流出,ジャーナル・オブ・クレジット・セオリー,(3) 1-12,2022年06月
単著
- Increases in Overseas Investments by Southeast Asian Countries,Conference Proceedings, SIBR 2021 SEOUL CONFERENCE ON INTERDISCIPLINARY BUSINESS & ECONOMICS RESEARCH,10(22) k21-043,2021年06月
単著
- 公的金準備の増加と国際通貨ドルの変調,山形大学大学院社会文化システム研究科紀要,(17) 81-94,2020年09月
単著
- 何が地方銀行を海外有価証券投資に駆り立てたか,証券経済研究,(107) 47-62,2019年09月
単著
- Are foreign banks in China homogenous? : Classification of their business patterns,Journal of Accounting, Business and Finance Research,3(1) 10-17,2018年05月
単著
- Japanese Banks in the UK Project Finance Market: Observations through Social Network Analysis,Journal of Business and Policy Research,12(2) 91-100,2017年12月
単著
- Lending behavior of Japanese megabanks in the project finance market of the United States,Review of Integrative Business and Economics Research,6(4) 94-103,2017年08月
単著
- イノベーション創出のための共同研究拠点の形成と機能 -英国シェフィールド大学AMRCのケース・スタディを通じて-,山形大学人文学部研究年報,(14) 19-38,2017年02月
共著
- Japanese megabanks in the U.K. project finance market,International Review of Research in Emerging Markets and the Global Economy,2(3) 909-924,2016年11月
単著
- Lending Behavior of Japanese Megabanks in Indonesian Project Finance Market,Review of Integrative Business and Economics Research,5(3) 69-86,2016年07月
単著
- Lending behavior of Japanese megabanks in the Thai project finance market,Review of Integrative Business and Economics Research,5(1) 75-93,2016年01月
単著
- International Syndicated Loans and Japanese Regional Banks: Comparison between the First and Second Internationalization,Review of Integrative Business and Economics Research,4(4) 121-141,2015年08月
単著
- Participation of Japanese regional banks in international syndicated loans: Lending behavior and explanatory factors,Review of Integrative Business & Economics Research,4(2) 220-236,2015年04月
単著
- 欧州銀行における自己資本比率の動向-変動要因と構図-,経済学論纂,55(5,6) ,2015年03月
単著
- インドネシアにおけるインフラ金融と邦銀 -ネットワーク分析による観察-,東北経済学会誌,66 38-47,2014年02月
単著
- 中国における邦銀の貸出行動-シンジケートローンの実証分析-,中国経済研究,10(2) 44-60,2013年09月
単著
- マレーシアの債券市場と外国銀行-競争構造の実証分析,証券経済研究,(83) 91-107,2013年09月
単著
- アジアへの外国銀行の進出,信用理論研究,(30) 79-89,2012年12月
単著
- 外国銀行の進出と信用供給の安定性‐世界金融危機時のインドネシア‐,アジア研究,58(1) 1-17,2012年04月
単著
- What drives strategic foreign bank investments in Vietnam?,社会文化システム研究科紀要,(8) 1-13,2011年10月
単著
- 中国における外国銀行の立地選択,世界経済評論, 56-62,2011年07月
単著
- アジアの銀行による金融FDI-スーパーリージョナルバンクの形成-,山形大学紀要(社会科学編),41(1) 21-37,2010年07月
単著
- 中国銀行業の対外開放-現地法人形態での参入の評価,中国経済研究,7(1) 1-15,2010年03月
単著
- 通貨危機以前の韓国向けシンジケート・ローン-幹事行国籍と貸出行動-,アジア経済, 27-44,2009年10月
単著
- 中国銀行業への戦略投資家の出資-経営効率は改善したか?-,証券経済研究,(66) 51-69,2009年06月
単著
- Trade Credit of Chinese Corporations: A Comparative Analysis,山形大学紀要(社,39(2) 1-19,2009年02月
単著
- インドの国際シンジケート・ローン市場-地場銀行と外国銀行との競合関係,証券経済研究,(60) 83-99,2007年12月
単著
- アジアの国際シンジケート・ローン市場 -ミクロ・データによるシンジケート,アジア研究,53(4) 56-73,2007年10月
単著
- Competing proposals for the Asian Basket Currency,山形大学紀要(社会科学), ,2005年07月
単著
- Is the Euro a Stable Anchor for CEC's Currencies?,研究年報『経済学』第66巻第3号, ,2005年03月
共著
- 途上国から見たドル本位制,『信用理論研究』(信用理論研究学会)第22号, ,2004年06月
共著
- アジア・ボンド市場への東アジア通貨バスケットの適用,『世界経済評論』Vol.47 No.8, ,2003年08月
共著
- アジア通貨・金融危機と企業金融,『ユーロと国際通貨システム』(蒼天社)所収, ,2003年05月
共著
- ドル本位制とエマージング・マーケット,『ユーロと国際通貨システム』(蒼天社)所収, ,2003年05月
共著
- 資本取引自由化の条件をめぐる一考察-バーツ危機以前のタイ企業金融を中心に-,研究年報『経済学』(東北大学)第64巻第1号, ,2002年07月
共著
- タイ・バーツ危機分析の盲点-開発途上国における資本移動自由化と企業金融-,『世界経済評論』Vol.45 No.8, ,2001年08月
共著
著書
- Banking and Finance Issues in Emerging Markets,Emerald Publishing Limited,2018年09月
- 邦銀のアジア進出と国際競争力,山形大学人文学部,2012年11月
- 通貨同盟の経済学-ユーロの理論と現状分析,勁草書房,2011年10月
- 世界経済・金融危機とヨーロッパ,勁草書房,2010年09月
- 金融グローバリゼーションの理論,大月書店,2006年02月
学外での活動(高大・地域連携等)
- 山東探求塾II,2021年11月
- 秋田県立湯沢高校アドバンスト講義,2021年09月
- 西川町地域公共交通活性化協議会,2021年05月-2023年03月
- 新庄南高校,2020年12月
- 金融教育講演 名取高校,2017年11月
- 出前講義 米沢興譲館高校,2017年07月
- 経済産業研究所・企業金融・企業行動ダイナミクス研究会,2015年03月
- アジア太平洋研究所・研究会,2014年02月
- 出前講義 山形県立新庄南高校,2013年09月
- 東北税理士会・山形支部勉強会,2013年09月
- 出前講義 山形県立楯岡高校,2013年02月
- 人文学部公開講座,2012年10月
- 出前講義 宮城県立築館高校,2012年09月
- 山形大学都市・地域学研究所公開講座,2010年10月
- 出前講義 岩手県立宮古高校,2009年09月
- 人文学部公開講座「分かりやすいお金と経済の話」,2009年09月
- 出前講義/楯岡高校,2009年02月
- 人文学部公開講座「日本経済のゆくえ」,2008年10月
- 野村證券連携公開講座,2007年11月
- 出前講義 南陽高校,2007年10月
- 山形・仙台圏交流研究会,2005年09月-2007年03月
相談に応じられる分野
インタビュー
― : 先生のご専門は国際金融論ですが、具体的にどのような学問なのでしょうか?
山 口: 国際金融論は大きく分けて二種類のことについて研究しています。一つは為替相場がなぜどのように変動するのか、変動すると何が起こるのかを研究します。もう1つはマネーの国際移動についてです。海外にお金を投資したときにどのような影響が起こるのかについて研究します。また国際金融危機も研究の対象です。なぜ国際金融危機が起こるのか、どのようにして防止すればいいかについて研究するのも国際金融論の分野です。
― : 今、世界でサブプライムローン問題という金融危機が起こっています。
山 口: アメリカの金融機関が売り出した低所得者向け住宅ローンです。新しいタイプの金融商品だったので、誰もリスクについて予測できなかったのです。ローリスク・ハイリターンとして売り出したのですが、実際はハイリスク・ハイリターンの商品でした。しかも普通は一般の人々は住宅ローンに投資することは難しいのに、証券化したために誰でも買いやすくなってしまったのです。そのため世界中の銀行が投資しました。しかし結果は破錠し世界金融危機が起こりました。
― : だからサブプライムローンをたくさん買っていたアメリカの銀行が破産したのですね。
どうして先生は国際金融論の研究者になったのでしょうか?
山 口: 私はもともと銀行に勤めていました。97年、香港支店に勤めているときにアジア通貨危機が起こりました。そのころのアジアは7~8%の経済成長を続けていて、「アジアの奇跡」といわれていました。それが一気にマイナス成長になったわけですから、大混乱です。しかし私は何が起こったかわからず、呆然としていました。そのアジア通貨危機の原因を追究したいと思ったのがきっかけです。
― : 国際金融論の面白さとはなんですか?
山 口: 一見、生活に関係なさそうに見えますが金融危機が起こると、世界中に影響を及ぼします。その金融危機の原因などを調査し、次に起こることを予測するのが面白いですね。
― : 高校生に一言お願いします
山 口: 物事を単純に考えることが大切です。経済は複雑ですが、何が重要かを見極めて、本質を突き止め、単純化することができます。大学で本質をつかむ面白さを味わってほしいですね。