研究・地域連携・国際交流

研究・地域連携・国際交流

ホーム > 研究・地域連携 > 研究:教員著書紹介

教員著書紹介


地図でみる山形

山田 浩久(編著)

海青社:2021年

〔内容紹介〕

 本書は、山形県の旧44市町村の市街地部分の地図を提示し、その地形的特徴や歴史的変遷を解説することから、山形の風土を理解してもらうことを目的に作成した。また、地図主体の構成となっており、平易な文章で解説しているため、一般の住民や旅行者が視覚的に山形を捉えるガイドブックとしても活用できるはずである。
 現在、山形県の市町村のほとんどは人口減少に悩んでいる。しかし、そもそもそこに集落が発生したということは、そこに人が集まる必要性や魅力があったということである。それは地形的に安全な場所だったということもあるし、逆に災害には脆弱な土地であっても交通(舟運)には魅力的な場所だったという場合もある。城が築かれて城下町として成長した町もあれば、港町として商業に特化した町もある。それぞれの栄枯盛衰が現在の景観を作り出したと考えれば、見慣れた街並をもう一度見直してみようと思う住民も出てくるであろうし、通過するだけだった土地に立ち寄る旅行者もいるかもしれない。

大正・昭和期における東北の写真文化

石澤靖典・森岡卓司(共編著)

山形大学人文社会科学部附属映像文化研究所:2021年3月

〔内容紹介〕

 本書は大正・昭和前期における東北の写真史を、8篇の論考により考察した論文集である。
 中心となる「写真篇」の第1章から第6章は、平成30年12月に人文社会科学部附属映像文化研究所が主催したシンポジウムが母体になっている。執筆者は、東北6県の美術館で地域写真史を研究する学芸員であり、それぞれの県を代表する写真家(唐健吾、唐武、小西正太郎、石田喜一郎、千葉禎介、細江英公、小関庄太郎ら)と写真団体の活動を紹介しつつ、撮影された写真の風土性や時代性を検証している。その一方で、「中央」から離れた「東北」としての一体性や隣県同士の横のつながりをも視野に入れている点は、共同研究としての本書の大きな特色といえよう。また「文学篇」の第7章、第8章は、文学におけるリアリズムに軸足を置き直した上で、「東北」をめぐる同時代の写真の在り方を問うている。
 本書は、いまなお知られることの少ない東北の写真家を掘り起こし、それらに通底する「東北的」なるものを探る試みであり、映像文化研究所が平成27年に着手した研究プロジェクト「東北地方における写真文化の形成過程と視覚資料の調査研究」の成果報告書として上梓された。

問題としての「アメリカ」比較文学・比較文化の視点から

伊藤 豊・森岡 卓司(共編著)

晃洋書房:2020年

〔内容紹介〕

 第Ⅰ部「日本文化における『アメリカ』」では、主に近代日本文学・文化の領域に現れた「アメリカ」の姿を、第Ⅱ部「アメリカ言説の諸相」では、現実のアメリカ合衆国に由来しつつも、それとは一線を画しつつ語られていく「アメリカ」が、知識人や大衆の間でどのように展開してきたかについて、日本以外の事例も含めた考察が行われる。現実に存在するアメリカと、現実世界の次元を超えた巨大かつ多面的なイメージとしてのアメリカとの間に喚起される問題群を、比較文学・文化の視点から検討するのが本書である。

日本語研究から生成文法理論へ

髙橋 真彦(共編著)

開拓社:2020年

〔内容紹介〕

本書は、2つの国立国語研究所領域指定プロジェクトの研究成果の一部として刊行された論文集である。タイトルで示されている通り、本書に収められた17編の論文はすべて、日本語に軸を置いた比較統語論研究や言語獲得研究に基づき、生成文法理論の発展へ貢献しようとする試みである。本書で議論されている現象・理論的課題は多岐に亘り、テーマに基づいて、全5部で構成されている。Part 1ではラベル付けと言語間変異、Part 2では統語知識の獲得、Part 3では名詞句の構造と意味、Part 4では省略現象の多様性、そしてPart 5では格標示と統語構造が、それぞれに収められた論文で論じられている。これらの論文が、更なる比較統語論研究や言語獲得研究の発展の契機になることが期待される。

地域連携活動の実践―大学から発信する地方創生―

山田 浩久(編著)

海青社:2019年3月

〔内容紹介〕

 本書は、青森県、秋田県、山形県、福島県において、学生と共に地域連携活動に取り組む5人の研究者がその実践内容を紹介し、編者が今後の展開の可能性についてまとめたものとなっている。掲載されている事例は、COC事業、留学生の学習支援、インターンシップ、ゼミ活動等、多岐に渡る。
 大学による地域連携活動は、大学の事業として行っているものと各教員の研究や授業の一環として行っているものとに大別される。前者は予算や人員に比較的余裕がある反面、機動力や継続性に問題がある。一方、後者は各教員の負担が増大するものの、地域に根ざした草の根的な活動を継続することができる。地方大学が地域連携活動を定着させ、知の拠点として機能し、地域に貢献していくためには、大学と教員が高度人材育成という大学の本分を中核に据え、地域連携活動に共通の理解を示した上で、相互に協力しあう体制を整備していく必要がある。

慣用表現・変則的表現から見える英語の姿

鈴木 亨(共編著)

開拓社:2019年

〔内容紹介〕

英語の文法について実証的な研究を進めていくと、そこにはそれぞれに独自の特徴を持つ多様な語法や表現が存在し、単純な一般化や規則による説明の試みが想定外の事例との出会いによって裏切られることもよくある。本書は、そのような英語の「慣用」や「変則」と呼ばれる事象に焦点を当てることにより、言語の創造的側面・多様性を浮かび上がらせるとともに、従来の規範的な言語観を問い直すことを目指した論文集である。認知言語学、英語史、コーパス言語学、語用論、語彙意味論、語法文法研究など様々な言語理論・分野の研究者が寄稿した13編の論文から、英語の興味深い文法現象を多面的に知ることができる。本論文集が全体として示唆しているのは、規則や一般化からこぼれ落ちてしまうような「慣用表現」や「変則的表現」は我々の言語に遍在するものであり、そのありようは深いところで人間言語の本質に触れているのではないかという気づきである。

Japanese Linguistics: 日本語学

アーウィン マーク(共著)

朝倉書店:2019年

〔内容紹介〕

This book provides thorough coverage of Japanese linguistics in 85 self-standing units. It includes topics never covered previously in general treatments in English: anti-honorifics, prescriptive grammar, Japanese pidgins & creoles, role language, non-verbal communication, kokuji, names, language in subculture, Tohoku and Kyushu dialects, JSL education & software, discriminatory vocabulary, the kokugo curriculum, loanword prohibition & reform, public signage, braille, research on the Japanese language, Japanese language tests and examinations. It also includes a compilation of sources used in writing this book, along with suggestions for further research; a comprehensive list of English-Japanese glosses for the linguistic terms used.

一九四〇年代の <東北> 表象 文学・文化運動・地方雑誌

森岡 卓司(共編著)

東北大学出版会:2018年

〔内容紹介〕

 敗戦/占領に前後する時代、文学は、東北をどのように描いたのだろうか。
 その問いにこたえるために、高村光太郎、吉本隆明ら著名な文学者と同時に、これまで全く注目されてこなかった、あるいは知られていても論究されることのほとんどなかった『意匠』『月刊東北』などの雑誌をとりあげ、一九四〇年代の東北表象の実質と可能性を開示することに努めた。序文「地方文学研究と近代日本における〈東北〉表象」は、文学における地方表象を考える際の理論的枠組みを提示するものとして広く読まれている。

Applied Studies on Ability of Analyzing English Sounds with Visualization

冨田 かおる

山形大学人文社会科学部叢書:2018年

〔内容紹介〕

This study investigates how Japanese learners of English pronounce two consonants, /s/ and /ʃ/, or /b/ and /v/, of English minimal-paired words whose corresponding words are English-based loanwords in Japanese and written in katakana. Frequency of spectral peak, duration, and intensity of these consonants produced by six Japanese learners of English and six native English speakers are measured with acoustic equipment. Among these phonetic features, significant differences in frequency of spectral peak between /s/ and /ʃ/ are observed. This holds true for both native English speakers and Japanese learners of English. There are also significant differences in duration between /b/ and /v/, and intensity between /ʃ/ and /s/, or /b/ and /v/. A hypothesis that distance between the values of these features for each paired consonants tends to be smaller for the Japanese learners of English than for the native English speakers is also verified. Implications for further research are briefly discussed.

ドイツ語基礎単語帳

摂津 隆信

朝日出版社:2018年

〔内容紹介〕

ドイツ語授業の副教材としての使用を想定し、文法と併せて覚えると学習効果の高まる基礎単語を約800語収録。学生から要望の強い赤シートを付属しているので名詞の性、複数形の語尾、日本語訳を隠して暗記に集中することができる。
また全単語ネイティブ音声 日本語訳音声付で、専用音声WEBページ上からスマートフォンですぐに聞けるため、すきま時間での学習に最適。
配列はテーマ別。サンプルフレーズや例文も示すことで、単語の意味だけでなく、使い方も覚えられる。
授業中に用いる課毎の単語テスト案も付属。

〈つながり〉の現代思想 社会的紐帯をめぐる哲学・政治・精神分析

柿並 良佑

明石書店:2018年

〔内容紹介〕

本書が相手とするのは「つながり」あるいは「絆」――とくに2011年の東日本大震災以後、人々の口にのぼる機会の増えた言葉――をめぐる様々な事象である。社会的格差や分断への抵抗として象徴的に掲げられるこの表現は、その一方で政治的・経済的その他の多様性を無視し、ともすればナショナリズムやレイシズムといった負の運動と淫靡に結びついて社会の排他性を補強する危険を伴っている。そこで本書には3領域の研究者が集い、「つながり」を根本的に考えなおすことを目指すことになった。すなわち、デモクラシーなど、人々の平等で自由な結びつきのあり方を思考し続けている政治理論、人間の情念に分け入りながら集団の問題を考える精神分析、そしてそもそも集団を形成する主体とは何かを問い直す哲学、である。異質な他者との共同体はいかにして可能なのか――困難でありながら、我々が日々直面する問題を考える上で多くのヒントが詰まった論集である。

フィクションの哲学(改訂版)

清塚 邦彦(著)

勁草書房:2017年

〔内容紹介〕

 フィクションの概念をめぐって哲学の世界で展開されてきた多様な論議について、英語圏の分析哲学を軸に、概説的な紹介と批判的検討を行いました。絵画や映像作品などの視覚的な作品も視野に入れた包括的なフィクション論を企図した本です。フィクションに特有の統語論的特徴、真偽や指示に関する意味論的考察、作者や受容者を巻き込んだ語用論的な論議について、順次検討を進めてゆき、最終的に、フィクションを子どもの〈ごっこ遊び〉の発展形態として捉える立場を支持しています。改訂版では、文学的なフィクションに焦点を絞り、特に語用論的な論議について初版よりも掘り下げた検討を行いました。

樺太40年の歴史

天野 尚樹

全国樺太連盟:2017年

〔内容紹介〕

 1945年以前の日本の最北は北海道ではなかった。北海道最北端の稚内市宗谷岬から43キロ北にサハリン島という細長い島がある。面積は北海道とほぼ同じ。その島のほぼ真ん中、北緯50度線が70年以上前は日本の最北だった。そこは樺太と呼ばれた。
本書は、日露戦争(1905年)による日本の占領によってはじまり、日ソ戦争(1945年)によるソ連の占領によって終わる40年間の樺太の歴史を通史として叙述した世界ではじめての試みである。漁業、林業、石炭業といった豊富な資源に惹きつけられて移住した人びとの暮らしを4人の歴史家の手で再構成した。
約40万人が暮らした島の歴史は、元島民たちの相互扶助・親睦団体の一般社団法人全国樺太連盟(2021年解散)から委託を受け、樺太の歴史を後世に伝える連盟の事業と学界の協働作業として出版された。

独自開発データによる公益法人改革の推移分析

金子優子(編著)

山形大学人文学部叢書11:2017年12月14日

〔内容紹介〕

本書は、平成20年12月に行われた公益法人制度改革が公益法人の活動に与えた影響を分析し、明らかにするものである。そのため、基幹統計調査と行政部内で作成された業務報告との個票を完全照合して、法人活動の実態を明らかにするデータを整備するとともに、改革前と改革後の完全照合データを連結したパネルデータを作成・集計している。
公益法人制度改革の延長線上に、公益法人と類似する非営利法人である学校法人及び社会福祉法人についての制度改革が行われている。このような制度改革の方向性も踏まえ、本書では公益法人と学校法人、社会福祉法人及び社会医療法人との活動実態の比較も行っている。

地方観光の広域化に関する現状と今後の方向性

山田 浩久(編著)

山形大学人文学部叢書10:2017年3月

〔内容紹介〕

 本書は、山形大学のCOC事業「自立分散型(地域)社会システムを構築し、運営する人材の育成」事業における分野別研究の一つとして、編者が上山市で行った調査研究をまとめたものである。
 インバウンド旅行者の誘致は、国策として推し進められているが、東北地方は地理的位置、地形的制約に加えて東日本大震災に見舞われたこともあり、他地方よりもその進行が緩やかである。インバウンド旅行者の誘致を加速化するためには、小規模観光地が連携し、集団化することで情報発信力を強化する必要がある。本書では、同様の問題意識を持って活動している研究者の研究事例を紹介すると共に、学生参加型の調査を通して、上山市の観光資源と関連づけられる県内及び隣接県の観光資源を抽出し、地方観光を広域化させていくための施策を提案した。施策提案の主体は学生であり、上山市で行った現地報告会では地元関係者から高い評価を得ることができた。

Sequential Voicing in Japanese

アーウィン マーク(共編著)

John Benjamins:2016年

〔内容紹介〕

The papers in this tightly focused collection all report recent research on aspects of rendaku (‘sequential voicing’), the well-known morphophonemic phenomenon in Japanese that affects initial consonants of non-initial elements in complex words (mostly compounds). The papers include broad surveys of theoretical analyses and of psycholinguistic studies, meticulous assessments (some relying on a new database) of many of the factors that putatively inhibit or promote rendaku, an investigation of how learners of Japanese as foreign language deal with rendaku, in-depth examinations of rendaku in a divergent dialect of Japanese and in a Ryukyuan language, and a cross-linguistic exploration of rendaku-like compound markers in unrelated languages. Since rendaku is ubiquitous but recalcitrantly irregular, it provides a challenge for any general theory of morphophonology. This collection should serve both to restrain oversimplified accounts of rendaku and to inspire to further research.

経済学概論

坂本 直樹(共編著)

みらい:2016年

〔内容紹介〕

本書は、一般教養科目として、または、政策系や地域系等の学際的な学問領域をなす一科目として経済学を学ぶ学生を意識して編集された経済学のテキストで、高校で学ぶ公民の内容から経済学の学習に接続し、経済学の基礎を学ぶことができる構成となっている。半期15回の講義に相当するコンパクトなテキストではあるが、ミクロ経済学やマクロ経済学の入門的な内容とともに、ゲーム理論の基礎や日本経済の歴史が取り上げられているほか、本書を読み終えた後の経済学の学び方が公務員試験や資格試験も踏まえて述べられている。読者はこの1冊で高校時代の復習に始まり、大学で学ぶ経済学の基礎、そして、これからの経済学とのつき合い方を習得することができる。

言語学の現在を知る26考

富澤 直人(共編著)

研究社:2016年

〔内容紹介〕

本書は山形大学人文学部(現人文社会科学部)および大学院医学系研究科で約27年間に渡り教鞭を執られ、その後2016年に東京理科大学理学部を定年により退職された丸田忠雄山形大学名誉教授の業績を称える記念論文集であり、丸田先生ご自身を含めた28名の研究者による、英語統語論・意味論・語用論、英語教育、日本語統語論・意味論・錯語メカニズム・音読処理モデルに関する論考26編を集録している。前述の各研究教育機関で親交を深めた(筆者を含む)研究者6名によって編集され、筆者は、文副詞admittedly, allegedly, purportedly等の派生メカニズムと形容詞的受身形an admitted thief, an alleged murderer, a purported billionaire等の派生メカニズムを考察し、前者は通常の受身化が関与するのに対して、後者では通常の受身化に加えて倒置操作が関与することを論じた。

谷崎潤一郎全集 第5巻

森岡 卓司(編著)

中央公論新社:2016年10月

〔内容紹介〕

 近代日本を代表する作家谷崎潤一郎の決定版全集。この第5巻には、美女と暗号と覗きにまつわる犯罪小説「白昼鬼語」、映画にまつわるグロテスクな悪夢を描く「人面疽」、聖と俗のはざまでゆれる少年たちを古典的題材のなかに描いた「二人の稚児」など、大正期の谷崎を代表する作品群に加え、「小僧の夢」などの単行本未収録作品も多く収載する。

スピルバーグ その世界と人生

リチャード・シッケル 著 大久保清朗/南波克行 訳

西村書店:2015年12月

〔内容紹介〕

 『ジョーズ』『未知との遭遇』『E.T.』や『ジュラシック・パーク』『シンドラーのリスト』『プライベート・ライアン』など、数多くのヒット作を手がけてきたスティーブン・スピルバーグの映画を作品ごとに解説した本の翻訳をしました。著者であるリチャード・シッケルの解説のなかにスピルバーグ自身のコメントが多数収録されているのが貴重です。なにより、ヴィジュアルが豊富なのでページをめくっていくだけでも楽しめると思います。スピルバーグは「わたしの純粋な情熱であり、わたしの最大の喜び」(序文)だと述べていますが、読んでいくうちに、彼の情熱と喜びを共有できるだろうと思います。『スティーブン・スピルバーグ論』で一緒に仕事をした南波克行さんと翻訳でも一緒に仕事ができたことは光栄でした。

ページトップへ

ページトップへ

サイトマップを閉じる ▲